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2015.03.16 Monday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、島根県教育庁・教育指導課
心の教育推進グループの社会教育主事 山本一穂さん。
・「しまねのふるまい推進プロジェクト」について。
「ふるまい」とはあいさつ・礼儀・作法・マナーなどの事を言います。
「しまねのふるまい推進プロジェクト」ではこうした「ふるまい」の定着を目指す運動を展開しています。
平成22年度から取り組んでいて、今年で6年目になります。
活動をスタートさせるきっかけは・・・
一般的に、最近のこどもたちの傾向として、基本的な生活習慣が身についていない、社会のルールを守る意識が弱い、人とコミュニケーションを取るのが苦手といったことが言われています。
こうした中、しまねにはこどもたちが健やかに育つための美しい自然や歴史、文化、教育熱心な人々などの豊かな資源があります。
この資源を活かし、地域社会全体で「ふるまいの定着」を目指して行こうというのがこのプロジェクトです。
スローガンは「ふるまいはしまねの宝!」です。
平成22年度から24年度までの第1期は「ふるまい」の周知を目標にしました。
学校では「ふるまい向上」の視点を入れた取り組みを充実させ、家庭では、生活習慣の改善を目指し、地域では公民館などの社会教育施設が核となり、地域と一体となったあいさつ運動などを展開しました。
平成25年度からの第2期では、子どもとその保護者、更にすべての年代に「ふるまい」が定着する事を目標にしています。
具体的な活動内容は・・・
「大切にしたい しまねのふるまい」ポスターの作成です。
ポスターには、取り組んでほしい3つの項目として「挨拶・返事 感謝 ルール・約束」を挙げました。
そのポスターに、各学校やクラスごとの目標をこどもたちが話し合って決め、付け加えることが出来るように工夫しました。
今では、学校・家庭・地域の連携した取り組みに繋がっています。
次に、「しまねのふるまい推進指導員派遣事業」があります。
学校や公民館、事業所での研修会にふるまい推進にかかる講演や、ワークショップを行う講師を無料で派遣します。
講師は、保育士や幼稚園教諭・小学校教諭など教育現場の経験者やグループワークの指導者など「しまねのふるまい推進指導員」として登録した方々です。
メニューは、子育て、人間関係、基本的生活習慣、モラルやマナーに関することなどです。
現在、県内65カ所で実施し、約2,200人の参加がありました。
これに加え、公民館での親子のふるまいに関する事業や宿泊体験活動などを通した「ふるまい」の定着、また、協力団体や企業による広報・啓発活動にも力を入れています。
・今日の一曲
いきものががり 「笑顔」
次回は3月27日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1030
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 05:27 PM comments (x) trackback (x)
2015.03.05 Thursday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、島根県庁・環境生活総務課企画員 田中友紀さん。
・「県民いきいき活動」について。
「県民いきいき活動」は地域社会をよりよくするための活動でいろいろな活動があります。
例えば、「山や海の環境を守る活動」「子育てを支援する活動」「世代を超えた地域の交流活動」など様々です。
この「県民いきいき活動」への県民の皆さんの関心を高め、また優れた活動を行っている団体を讃えるために島根県知事による表彰制度「県民いきいき活動奨励賞」を平成17年度に創設しました。
これまでに、様々な分野で活動を行う82の団体を表彰しています。
募集部門には、ボランティア団体・市民活動団体・NPO法人などを対象とした「NPO・ボランティア部門」、企業を対象とした「企業部門」、県内の高校生から大学生などの若い世代を対象にした「ユース部門」の3部門があります。
「他の団体に先駆け、地域課題に積極的に取り組んでいる」
次に「地域社会への貢献している」そして「これまで一定期間活動され、これからも活動を継続する見込みがある」
この3ついずれにも該当する自主的・主体的な取り組みが対象となります。
2月にも表彰式があり、日頃の暮らしの中のちょっとした「困りごと」を助け合う活動に取り組む団体や、まつえを訪れる観光客のみなさんに無償で観光ガイドを行うボランティア団体、海水浴場や宍道湖岸の清掃活動などに積極的に取り組む企業、公民館と協働して、子供向けの体験活動を実施している大学生のサークルなど、が受賞されました。
今回の受賞団体の取り組みは県のホームページに掲載し、活動を紹介する冊子も作成しています。冊子をご希望の方は、島根県NPO活動推進室までお問い合わせください。
どれもみんなが「いきいき」生活する為に貢献している活動ですが、自発的に行うとは言っても活動するためにはどうしても資金などが必要になります。
そこで島根県には、「しまね社会貢献基金」という制度があり、皆さんの活動をサポートしています。
この「しまね社会貢献基金」では個人の方や企業の方などから寄付金を寄せて頂き、島根県の設置する「しまね社会貢献基金」に積み立てられます。
そして、この基金から、NPOなどの活動支援や、その他いきいき活動を盛んにする取り組みに役立てられています。
島根県が「寄付する人」と「NPO」を縁結びすることで「いきいき」活動が広がっていくということです。
しまね社会貢献基金へ寄付をされると、税制上の優遇措置が受けられます。
金額は1円からでも受け付けます。皆さんからの寄付をお待ちしております。
詳しくは、島根県 環境生活総務課 NPO活動推進室までお問い合わせください。
・今回の一曲
本田路津子 「一人の手」
次の放送は、3月13日です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1027
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 09:06 AM comments (x) trackback (x)
2015.02.15 Sunday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、島根県産業振興課の安達さん。
・島根が世界に誇る宝「Ruby」について。
プログラミング言語の「Ruby」とは・・・
人と人がコミュニケーションを図るためには言葉を使って会話します。
それと同様に、人がコンピュータとコミュニケーションを図るための言葉が「プログラミング言語」です。
パソコンやスマートフォンを使って、インターネットでwebサイトを開いて情報を得る中で、その内容を構成する為にプログラミング言語は大活躍中です。
そのプログラミング言語には「c言語」「Java」など様々な種類があり、その中のひとつが「Ruby」です。
大きな特徴として挙げられるのは、シンプルな文法で、入力するソースコードが短く、初心者にもわかりやすいものとなっていること。
日本で開発されたプログラミング言語としては初めて世界基準のISOも取得しています。
「Ruby」の開発者、まつもとゆきひろさんは、島根県松江市内のIT企業に所属し、松江市在住の方です。
そしてこの「Ruby」は、オープンソースとして活用されているプログラミング言語です。
オープンソースとは、ソフトウェアの設計図であるソースコードを、インターネットなどで無償で公開していることを意味します。
つまり、世界中誰でもそのソフトウェアを利用したり改良したりすることが可能です。
プログラミング言語は世界共通の言葉です。
無償で公開することによって、世界中の人たちとの情報交換が容易に行え、性能を向上させることが出来ます。
このオープンソースの考えをリードしているのも、松江市にあるIT企業です。
その他にも「Ruby」を活用してシステム開発に取り組んでいる企業が島根県内には数多くあります。
その企業が成長し、そこで活躍する優秀な技術者が島根に増えるという事が、更なる経済効果や雇用の創出にも繋がっています。
島根が世界に発信する「Ruby」。
島根県では、県内のIT企業の高度化と集積を推進する「IT産業振興事業」に取り組んでいます。
「Ruby」を軸とした技術研究、システム開発による人材育成、情報発信を積極的に展開しています。
毎年「Ruby合宿」も開催されており、大学生の方をはじめ、将来IT企業への就職、更には起業を考えられている方が参加されています。
まつもとゆきひろさんのお話を直接聞けたり、参加者がグループに分かれて実際に「Ruby」を使ってシステム開発を実践するなど、毎年数多くの参加者で盛り上がっています。
この他、小学生でも参加できる「一日Ruby体験教室」の開催や、首都圏のIT企業で働いている方で、島根県へUターン・Iターンを希望されている方を対象にした交流会を開くなど様々な取り組みを行っています。
島根が世界に誇る「Ruby」は、これからも進化し続けることでしょう。
・今回の一曲
Dreams Come Trueの「未来予想図II」
次回の放送は、2月27日です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1021
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 06:25 PM comments (x) trackback (x)
2015.01.14 Wednesday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、古代出雲歴史博物館 学芸部 交流・普及課の主任研究員の伊藤徳広さん。
いよいよ、島根県と広島県を結ぶ「中国横断自動車道・尾道松江線」愛称:中国やまなみ街道が今年3月、全線供用開始。
古代出雲歴史博物館では島根・広島交流事業 特集展「尾道松江線発掘物語 中国横断自動車道尾道松江線発掘調査の成果」を開催中です。
尾道松江線は、事業地内に数多くの遺跡が存在し、平成8年度から24年度にかけて、島根県教育庁・埋蔵文化財調査センターと広島県教育事業団・埋蔵文化財調査室が、合わせて131か所で遺跡の発掘調査を行いました。
この発掘調査は宍道湖南岸から中国山地を越え、瀬戸内海近くまで、調査総面積がおよそ30万平方メートルという大規模なもので、古くはおよそ3万年前の旧石器時代の石器から江戸時代までの遺構や遺物が数多く発見されました。この成果は、これまで両県では明らかになっていなかった歴史やこれまで知られていた歴史を更に補うものとなっています。
今回の特集展は第1部から6部まで、6部構成となっています。
第1部は「遊動する狩人」
尾道松江線で出土した石器を中心に、中国山地を広範囲に活動した旧石器人の生活を紹介しています。
続いて第2部は「ムラに暮らす」
今回の発掘調査では、見晴しの良い丘陵や中国山地の狭い谷あいなど、いろいろな場所で弥生時代から古墳時代の集落が発見されていますので、その様子を紹介しています。
第3部は「街道沿いの首長たち」
ここでは、古墳で発見された副葬品や埴輪を展示しています。
この発掘成果から、ヤマト王権と密接に関わっていた首長や軍事や生産に携わっていた首長の姿が明らかになりました。
第4部は「匠と技〜鉄・玉・石」
中国山地では、木炭と砂鉄を原料とする鉄生産が古くから行われてきました。ここでは、装飾品としての玉、日々の暮らしに欠かせない鉄、更に来待石にスポットを当てて紹介します。
第5部は「中国山地の山城」
中国地方では、戦国時代に大内・毛利・尼子が覇権を争いました。ここでは発掘調査された「山城」からの出土品を展示し当時の争いの様子を紹介します。
第6部は「行きかう人ともの」
中国地方は、中国山地によって山陰と山陽に隔てられていますがその中国山地は古くから南北交流の通過点、また南北の文化が広がる場となってきました。ここでは、縄文時代の黒曜石や中国山地を舞台に広がる弥生土器などを展示し、交流の足跡を辿ります。
そして、島根会場で開催された後は、広島県三次市の「広島県立歴史民俗資料館」更には尾道市「おのみち歴史博物館」でも開催されます。
開通記念にふさわしく、自動車道に沿っての開催。まさに、「尾道松江線発掘物語」です。
島根・広島交流事業 特集展
「尾道松江線発掘物語」は、島根県立古代出雲歴史博物館で、2月22日まで開催中です。ぜひお出かけください。
・今回の一曲
王様「高速道路の星」
次回は1月23日の放送です。お楽しみに!
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1007
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 11:05 AM comments (x) trackback (x)
2014.12.29 Monday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、「宍道湖自然館ゴビウス」の桑原さん。
現在開催中の第28回特別展「食卓のエビ・カニたち」について。
エビやカニは食べて美味しいおなじみの食材ですが、エビやカニがどの様な生き物であるかをじっくりと見る機会は少ないのではないでしょうか?
今回の特別展では、生体展示を通じて体の仕組みや生態など、美味しいだけではないエビやカニの不思議やひみつについて。これからエビやカニを調理する時、あるいは食べる時に注目したくなる面白ポイントをクイズやパネルで紹介しています。
・どれくらいの種類が展示されているんですか?
エビはクルマエビ・カノコイセエビ・アメリカンロブスターなど
カニはズワイガニ・アミメノコギリガザミなど
そしてヤドカリの仲間からはヤシガニ・タラバガニなどあわせておよそ12種30点を展示しています。
タラバガニは名前に「カニ」とついていますが,ヤドカリの仲間です。ヤドカリと言えば貝殻を背負っているイメージが強いと思いますが、カニの姿をしたヤドカリもいます。
・食卓にのぼるカニの脚は何本あるでしょうか?
カニの仲間には1対のハサミ脚と4対の歩くための脚があります。
エサをちぎったり挟んだり出来るハサミは、手の様に見えますが実はハサミ脚と呼ばれる脚のひとつです。
これを合わせて脚は10本です。
・カニみそは、カニの何だと思いますか?
カニみそは「肝すい臓」と呼ばれるカニの臓器のひとつです。名前の通り「肝臓」と「すい臓」を一緒にした働きがあります。
・エビの「背わた」とは何でしょう?
エビの背中にある黒いスジの事を「背わた」と言いますがこれはエビの腸です。この背わたの中には、エビがエサと一緒に食べた砂などが入っていることがあります。そのため背わたを取っておかないと食感がざらざらしてしまいます。
・宍道湖自然館ゴビウスの第28回特別展「食卓のエビ・カニたち」は来年2月2日・月曜日までの開催です。
尚、12月31日まで休館。2015年は1月1日から開館します。また、1月は毎週火曜日が休館日となっています。
・ミニガイドについて。
平日限定とはなりますが「エビ・カニたちのお食事タイム」と題した、飼育スタッフによるミニガイドを行っています。解説を聞きながら、エサを食べる様子を観察できます。
・今日の一曲
ヒルクライム「春夏秋冬」
次回は1月9日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1000
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 03:20 PM comments (x) trackback (x)