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2015.05.11 Monday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、益田市役所産業経済部・観光交流課の中島光太郎さんと、「中世の食」再現プロジェクト・事務局長の岩井賢朗さん。
・益田市の最近のトピックスは・・・
1つ目は「グラントワ」。平成17年10月8日に開館して、今年が開館10周年になりますので、例年以上に魅力的な企画展が開催されます。
現在は吉賀町出身のファッションデザイナー、森英恵さんの企画展「仕事とスタイル」が開催中で、6月8日(月)までの会期となっております。
その後、グラントワのセンター長で、東京スカイツリーの監修もされたこちらも吉賀町出身の澄川喜一さん、この澄川さんの企画展が7月11日から、また、9月19日からは10周年記念企画展「祈りの仏像‐石見の地より‐」が開催の予定です。
詳しくはホームページをご覧ください。
もう1つ。今、お隣の山口県を舞台に、大河ドラマ「花燃ゆ」が放映されています。
内藤剛志さん演じる椋梨淘汰ら、長州藩の家臣が登場していますが、その中に実は、益田市にゆかりのある方がいます。
幕末の動乱の中で、長州藩は存亡の危機を迎えました。その危機を救ったのが、長州藩の3人の家老の自刃で、このことは幕末の志士たちの心を突き動かし、維新への礎となったのです。その自刃した家老の一人が、益田家 第33代当主 益田親施という方です。
この益田家ですが、平安時代に石見国府の国司として現在の浜田市に赴任し、その後、4代当主益田兼高の時代に現在の益田市に移住したと言われています。
関ヶ原の戦いで、属していた毛利氏が敗戦。20代当主益田元祥が毛利氏に従って、現在の萩市須佐町に移住します。その間のおよそ400年間、現在の益田市内を本拠に、日本海交易により富を蓄えて、勢力を誇ったと言われます。
益田家が最も繁栄した、この400年間は「中世」の時代と言われ、この時代の史跡や古文書などがそろって残っていることは全国的にもめずらしくてまれであり、益田市内ではこれを活かした様々な取り組みが行われています。
・「中世の食」再現プロジェクトについて。
益田市は、鎌倉から戦国時代までの「中世」の時代、ものすごく栄えていたと言われています。そして当時の古文書がたくさん残っています。その古文書の中に、益田のお殿様が、戦国大名の毛利氏のところに出向いて行った祝宴の記録が残っています。とっても豪華な祝宴でして、宴を主催した益田のお殿様がとんでもない経済力を持っていたということを知ることができます。この文書にある献立の再現を2008年から行っています。
益田も結構、昔はたいしたものだっだんだよ、だから自分たちも今、がんばろうぜ、ということを訴えながら・・・同時に歴史に由来した商品開発をしたり、この食を活かした観光プログラムを作ったりしています。
・益田の「煎り酒」(江戸時代の調味料を再現した天然江戸調味料)をかけて、イカのお刺身をいただきました。天然調味料ということで、まろやかでだしがふんわりきいていて、優しい味でした。真砂の豆腐もいただきました。昔ながらのおいしいお豆腐でした。ごちそうさまでした。
・今後の展開について。
9月27日にミュージシャンの志人さんとのコラボ企画を、また、10月3、4日に開催される、第15回雪舟サミットの際に中世の食を提供するよう準備を進めています。
今後、地元中心の受入体制を整備して、例えば季節ごとなど、年間を通じて観光客の方にお越し頂けるよう、益田市の定番の一つに育てていきたいと思っています。
このプロジェクトをきっかけに地元益田市民の皆さん、そして島根県民の皆さんに益田の魅力を改めて知ってほしいです。
・今回の一曲
いのちの歌/茉奈佳奈
次回は5月22日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1050
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 12:11 AM comments (x) trackback (x)