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「おがっちの島根学講座!みたいな!」8月14日

2015.08.20 Thursday

投稿者:おがっち

おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力を紹介してきます。

今回は、島根県益田市にあります島根県芸術文化センター「グラントワ」企画広報課の坂根さとかさん。

・「グラントワ」について。
全国でも数少ない美術館と劇場の複合施設です。
2005年にオープンし、今年の10月、お蔭様で、開館丸10年を迎えます。「グラントワ」というのは、愛称なのですが、フランス語で「大きな屋根」を意味します。その名の通り建物の特徴を捉えてつけられたもので大きな屋根の下、美術、音楽、演劇など幅広い芸術をお楽しみいただけます。

現在グラントワでは企画展「澄川喜一 シンプル・イズ・ビューティフル」が開催中。
当館のセンター長でもある彫刻家、澄川喜一の企画展を開催しています。

澄川喜一は、現代彫刻界のトップランナー、年齢は、現在84歳ですが、現役で活躍中です。
これまで数々の立体作品を発表していて、野外彫刻については、全国各地で、手がけた作品を見ることができます。島根県内では、島根県立美術館や奥出雲おろちループなどに設置されています。

また近年、都市の環境造形の分野でも活躍していて、東京スカイツリーのデザイン監修などで広く知られています。

さて、そんな澄川喜一、実は、島根県の六日市町、現在の吉賀町出身です。
子ども時代の一番の思い出は、高津川の上流で、ヤマメなどの魚を捕ったことと話していました。

自然豊かな石見の地で育ったことがきっと現在の創作にも影響を与えていると思います。

企画展では、初期の作品から近年の作品まで約80点を展示していて、これまでの歩みを知ることができます。澄川喜一の作品は、初期のわずかなものを除き、そのほとんどが抽象的な彫刻です。
中でも、独特の曲線を表現した作品は、「そりのあるかたち」の作品名で知られています。
澄川喜一がライフワークとして取り組んでいるもので、今回の展示作品の中にも34点、「そりのあるかたち」と名づけられた作品があります。
故郷島根・生まれ育った環境が創作の原点になっていて、故郷に感謝の気持ちを持っています。
また、子どもたちへの思いも強く、「自分の生まれた土地の良さを知り、それを忘れないでほしい。故郷にもっともっと自信を持って欲しい」と話していました。

展示室では、パネルで澄川喜一の「言葉」を紹介しているのですが、その中のひとつをご紹介させてください。

「80年の人生で思うことは、意志を貫くことの大切さ。信念に基づき好きなことをする。陳腐かもしれないが若い人に言いたいことは、好きなことを簡単にあきらめるなということ。やり続ければいつか夢はかなう。」

ぜひ、この機会にグラントワ、そして企画展「澄川喜一 シンプル・イズ・ビューティフル」へお越しください。8月いっぱい開催しています。

・今日の曲
レスピーギ「シチリアーナ」。
(オットリーノ・レスピーギはイタリアの作曲家です。澄川喜一のアトリエでは、レスピーギの曲を流しているそうで、本人曰く、聞いているような、聞いていないような。『リュートのための古風な舞曲とアリア』より「シチリアーナ」を選曲しました。)

次回は8月28日の放送です。

http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1088
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 10:38 PM comments (x) trackback (x)

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