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2015.10.11 Sunday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力を紹介してきます。
今回の担当は,古代出雲歴史博物館専門学芸員 松尾充晶さん。
・古代出雲歴史博物館について。
島根の特色ある歴史・文化について、調査研究し、その成果を全国に発信しています。
博物館の中央ロビーには、出雲大社境内から2000年に発見された、「宇豆柱(うづばしら)」を展示しています。
また、テーマ別展示室では、出雲大社、出雲国風土記、青銅器の3つのテーマから、島根の古代文化を紹介しています。
そして、大きな企画展・特別展を、年に2〜3回開催しています。
前回は8月末まで琉球王国展を開催し、10,725人もの方に来館いただきました。
・現在開催中の、企画展「百八十神坐す出雲(ももやそがみいますいずも)」〜古代社会を支えた神祭り〜について。
平成19年の開館特別展「神々の至宝」展以来、神社や神々に関する展覧会をいくつか開催しましたが、美術品が中心だったり、新しい時代を扱うものばかりでした。
古代出雲の神祭りそのものに正面から取り組むのは、意外にも今回が初めての展覧会となります。古代社会において、神祭りがどのような意味をもったのか、古代国家の中で、出雲とはどのような地域だったのか、このような大きなテーマについて平成24〜26年度にかけて、島根県古代文化センターが研究事業をおこないました。今回の企画展は、その成果を皆様に見ていただく場になります。
今回のサブタイトルにある「古代社会を支えた神祭り」とあるように、古代のひとびとにとって神祭りはなくてはならないもので、今回の企画展では、その神祭りの謎を歴史的に読みときます。
古代の人々は、火山噴火や雨乞いなど、自然環境について祈っていました。
企画展の第1章ではそうした人々の祈りを「神祭りと自然環境」をテーマに、紹介します。
次に、第2章「古代王権と豪族の神祭り」では、古代国家誕生の鍵をにぎる大和や鹿島、そして出雲でおこなわれた重要な神祭りの謎にせまります。貴重な美しい神宝類も多数展示しています。
第3章「古代神社の実態」では、もともと山などの自然環境にいた神を、神社の建物に祭るようになった過程を、絵図や模型など、ビジュアルが楽しい作品を通じて紹介します。
第4章「百八十神が坐す国、出雲」は、今回の不思議な展覧会タイトルの謎解きをするコーナーです。
詳しくは展示をご覧いただきたいのですが、ひとことで言えば「出雲の180の神と社が、古代国家誕生を支えた」という大胆な仮説を提示しています。
このほか、出雲地域のあちこちに残る美しい神祭りの風景を、展示室の中で体感できる仕組みを設けています。
・講座やイベントについて。
連続講座は3回あります。10/11、10/25、11/1。いずれも当館講義室で午後1時半から3時まで、定員100名で無料。
関連イベントは子持勾玉作り体験、出土品そっくりのドングリクッキー作り、をおこないます(有料)。
講座、イベントのお申し込みお問い合わせは古代出雲歴史博物館まで。
古代の神と祈りの世界にひたっていただける、かつてない企画展になっています。ぜひお越しください。
・今回の一曲
ミスターチルドレン「祈り 〜涙の軌道」
次回は10月23日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1108
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 10:39 AM comments (x) trackback (x)