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2017.07.20 Thursday
地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力をご紹介するしまね学講座、今回は松江市ゆかりの怪談作家・小泉八雲をクローズアップします。
松江市は2013年に「怪談のふるさと松江」を宣言し観光キャンペーンを展開しています。
担当は、松江怪喜宴実行委員会の岩田さん。
・松江市と「小泉八雲」の関わりについて。
ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は、ギリシャで生まれ、明治23年、39歳の時に来日しました。松江には、島根県尋常中学校の英語教師として赴任し、妻の小泉セツと出会います。セツの語る松江の怪談に強く惹かれた八雲は、怖い話の中にも美しい日本の文化や、人間へのかけがえのないメッセージがあると感じ、のちに数々の「怪談」を執筆して世界に広めています。
こうした縁から、松江市は、「怪談のふるさと松江」を宣言し、八雲の怪談ゆかりの地を巡る松江ゴーストツアーや、鷹の爪団でお馴染みの吉田くんが「怪談」を紹介するアニメなどを作って、観光プロモーションを展開しています。
・岩田さんイチオシの八雲の怪談について。
「雪女」や「ろくろ首」などいろいろありますが、松江市の中原町に今もある大雄寺(だいおうじ)が舞台となっている「飴を買う女」が印象に残っています。
“毎晩閉店後に飴屋に来て、水飴を買う女がいました。ある晩、不審に思った店主が女を尾行してみたのですが、大雄寺の墓場の辺りで見失ったそうです。すると、女が消えた辺りにある真新しい墓の中から赤ん坊の泣き声が聞こえてきて…。”…最後までは言いませんが、八雲は「母の愛は死よりも強し」と、このお話しを結んでいます。
「怪談」はやはり語りが大切ですから、ぜひ原作を読んだり、怪談の朗読を聞いたりして楽しんでいただきたいところですね。
・怪談をプロの語りで楽しめるイベントについて。
「怪談のふるさと松江」では、取り組みの1つとして「松江怪喜宴」というイベントを開催しています。
小泉八雲が怪談を通して伝えたかったことや、松江の人々の息吹や文化を、この「松江怪喜宴」を通じて観光客や地元の皆さんに体感して楽しんでいただきたいと思っています。
今年は9月1日(金)から3日(日)の3日間開催します。
・「怪(あやか)し会 八雲」について。
「怪し会 八雲」は9月2日(土)、3日(日)に小泉八雲ゆかりの洞光寺で計3公演開催します。
サザエさんの波平さんや、名探偵コナンの目暮警部でお馴染みの声優・茶風林さんが企画演出する、プロの声優陣による迫力満点の怪談朗読です。
小泉八雲の怪談作品などを原作として演目が構成され、今年の出演者は、茶風林さんの他、声優として活躍する伊藤美紀さん、鶴岡聡さん、中原麻衣さん、佐藤拓也さん、北川里奈さんの6名です。
演目の合間には、「王祿酒造」のお酒とおつまみをお楽しみいただきながら、出演者のグッズなどが当たるお楽しみ抽選会もあるんですよ。
東京公演は、チケット販売開始と同時に売り切れるほどの人気で、地方公演は松江市だけで開催されていますのでお見逃しなく!
・「松江怪談談義」について。
「松江怪談談義」は9月1日(金)19:30から松江歴史館で開催します。
小泉八雲の曾孫で、小泉八雲記念館館長の小泉凡さんと、現代怪談の旗手にして怪異蒐集家の木原浩勝さんによる対談です。お二人の知識や経験、体験談を交えた怪談トークは聞きごたえ十分です。今年はどんなお話や新しい発見が飛び出すのか、こちらも大注目のイベントです。
「怖い話はちょっと…」と心配な方も多いと思いますが、昨年の来場者の声では「怖さよりも感動の方が大きかった」という感想が多かったので、ご安心ください。
「松江怪喜宴」は今年、9月1日(金)から3日(日)に開催します。
チケットは好評発売中で、全公演とも定員がありますのでお早めにご購入ください。購入方法は、松江怪喜宴のWebか、実行委員会までお問い合わせください。たくさんのご来場をお待ちしています!
・今日の曲
影山ヒロノブ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
(怪し会に出演する伊藤美紀さんは、ドラゴンボールに出てくるクリリンの奥さん(人造人間18号)を演じておられます)
次回は7月28日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1345
レトロ日記 06:02 PM comments (x) trackback (x)