松江77.4MHz 浜田86.6MHz 邑智80.7MHz 大田82.1MHz 石見大和86.9MHz 隠岐82.7MHz 鳥取78.8MHz 羽須美87.3MHz 用瀬77.2MHz 智頭83.4MHz
2012.03.10 Saturday
第15回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。
今回は、三瓶自然館サヒメル学芸員の中村さんに、三瓶山について聞く。
・サヒメルは三瓶山の中腹にある自然博物館。三瓶山のことを古くは「さひめやま」と呼んだ。「さひめやま」とメール(情報発信)をあわせて「サヒメル」となった。
・三瓶山は出雲風土記の「国引き神話」に登場している。
日御碕や地蔵崎を引っ張ってきたという神話、引っ張るのに使った太い綱をつなぎとめた二本の杭の一つが三瓶山だと伝えられている。
実際に、三瓶山には、「杭のようなもの」がある。
それは、地下に巨木がそびえ立っている「三瓶小豆原埋没林」。
およそ4000年前の縄文時代の森が地中に閉じこめられたもの。
これは、三瓶山が噴火をした時、大きな土石流が発生して森を埋めてしまった。
埋没林の木は、高さ40〜50mだった。
・出雲と小豆原埋没林とは深い関わりがある。
出雲の市街地付近の地盤を作っているのが、実は、三瓶山の火山灰。
埋没林が埋もれた時の噴火で噴き出された火山灰が神戸川で運ばれて、それまで海だった場所が埋まって陸地になった。
後に、弥生時代になるとそこにムラができて、今につながっている。
海が埋め立てられて、島根半島が陸続きになった・・・まるで、国引きの物語。
三瓶山とサヒメルでそのあたりをゆっくり学んでみましょう。
・今日の一曲
「つばめ来るり」白築純(雲南市在住のジャズシンガー)
次回は3月23日の放送。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=604
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 03:03 PM comments (x) trackback (x)