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2015.06.16 Tuesday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、浜田市役所 観光交流課の黒川沙織さん。
・浜田市について。
浜田市は、北は日本海、南は中国山地があり、自然豊かなまちです。そんな土地で育まれた郷土芸能「石見神楽」についてご紹介します。
石見神楽は、島根県西部に伝わる里神楽で、30以上の演目があり、その多くは古事記・日本書紀を題材にしています。豪華な衣装で激しく勇壮に舞うのが特徴で、浜田はその中でも軽快な八調子神楽発祥の地です。
お祭りの時には必ずといっていいほど石見神楽が上演され、大人も子どもも夢中になっています。
浜田市では、6,8,9月の毎週土曜日19:30から三の宮と書いて三宮神社の拝殿で神楽を上演しています。
・「幻の広浜鉄道今福線」について。
「広浜鉄道今福線」とは、広島と浜田を結ぶ広浜鉄道の島根県側のルートとして計画され、戦前戦後の2度にわたり、建設工事が中止された未成線です。このように2度も工事が中止された路線は全国的にも珍しいそうです。戦前に着工された路線を旧線、戦後に着工された路線を新線と呼んでいます。
旧線は昭和8年に着工され、浜田の村々をつなぎ人と物資を運ぶ大動脈となる予定でしたが、工事がほぼ完成した昭和15年に戦争のため中断されました。
新線は、昭和44年に旧線とはまったく別の路線として工事が開始されました。新幹線と直結する主要幹線として構想され、旧線と比べて直線が多く、なんとその8割がトンネルとなる計画でした。完成していれば、ノンストップ特急で広島―浜田間を55分で結ぶ計画だったようです。しかし、昭和55年に工事は凍結され、広浜鉄道今福線はついに列車が走ることはありませんでした。
今では、風景に溶け込むように佇むトンネルや橋脚などの鉄道遺構、列車が走る予定だった路盤を公道として使用しているものなど、それぞれ数十年の時をひっそりと刻んできました。
今、「広浜鉄道今福線」を観光資源として活かそうとする取り組みを始めています。
きっかけは、平成26年2月に 昨年島根県技術士会今福線研究分科会が、市内に点在する鉄道遺構の保存を浜田市に要望されました。市は「利用することで資源は守られる」と考えて、観光資源として活用できるよう、シンポジウムの開催を提案しました。
それをうけて、今福線沿線の地元自治会や県立大学、県技術士会、市商工会議所、市の関係者が集まり、「広浜鉄道今福線を活かすシンポジウム実行委員会」を発足しました。
・「広浜鉄道今福線」の活用をテーマとしたシンポジウムについて。
貴重な浜田の宝である今福線の魅力をみなさんに知っていただくために、今年の8月8日(土)、9日(日)に「広浜鉄道今福線を活かすシンポジウム」を開催します。
8日は、今福線の価値について鉄道ライターの森口誠之さん、産業遺産の活用方策について産業観光の専門家の赤澤雅弘さんに講演していただきます。パネルディスカッションでは、講師らと県技術士会今福線研究分科会、地元自治会、地域の歴史紀行案内者などが今福線の活用方策について話し合います。
そして、9日は、今福線の鉄道遺構を巡る現地見学会を行います。地元の方が点在する鉄道遺構を案内し、普段は立入禁止となっている区間の遺構も特別に見学することができます。
参加費は8日が無料、9日は1,000円です。
シンポジウムの詳細とお申し込みは、インターネットで「今福線シンポ 申し込み」と検索していただくか、浜田市観光交流課(電話番号0855-25-9531)までお問い合わせください。
・今回の一曲
山崎ていじ「サンセット浜田」
浜田市弥栄町生まれで、三隅町育ちの山崎ていじさんが、熱い故郷への想いを込めた浜田市のイメージソングです。
昨年末に、山崎ていじさんは第47回日本有線大賞の新人賞を受賞されました。デビュー18年目でのブレイクとなり、メディアに登場する機会が増えました。
次回は6月26日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1062
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 03:51 PM comments (x) trackback (x)