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「おがっちの島根学講座!みたいな!」3月25日

2016.03.30 Wednesday

投稿者:おがっち

おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力を紹介します。

今回の担当は、古代出雲歴史博物館 学芸員の品川さん。

「島根県立古代出雲歴史博物館」について。

・歴博は、島根の特色ある歴史・文化をわかりやすく紹介する博物館です。
 
平成12年に出雲大社境内から出土した鎌倉時代の本殿を支えた、重要文化財の宇豆柱、48mの高さがあったと伝える古代出雲大社の1/10の本殿模型、荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡から出土した国宝の青銅器419点をすべて展示しています。よくレプリカ?と聞かれますが、基本的には全数本物です。
また、島根の歴史文化などに関する企画展・特別展を年に3回程度開催しています。平成27年度にはおよそ25万人の来館者を迎えています。

・特別展 遷宮 受け継ぐこころとかたち・増浦行仁「神の宮」について。

平成20年からはじまった出雲大社の「平成の大遷宮」、この3月ですべての社殿の修造・遷宮が完遂しました。
この機会にあらためて出雲大社の造営、遷宮の歴史を振り返る、特別展を開催することになりました。

また、特別に許されて伊勢神宮と出雲大社の遷宮の様子を撮影された写真家、増浦行仁氏の写真を通じて、遷宮に関わる人々のこころを紹介していきます。増浦さんは、和紙に写真をプリントされており、陰影を非常に美しく表される写真家です。

・今回の企画展、具体的な内容について。

基本的に3部から構成されています。
第一部、「出雲大社の造営・遷宮」では、現在の出雲大社を考える上で重要と思われる13世紀の宝治度の造営、17世紀の寛文度の造営、18世紀の延享度の造営を取り上げます。
宝治度の造営は、先ほど宇豆柱の話をしましたが、この柱が支えた本殿の造営です。
寛文度では、出雲大社境内から仏教的要素が排除され、現在見るような24mの高さを持つ白木造の簡潔ながら壮大な本殿が実現しました。
延享度の造営では、出雲大社神職が、本殿の造営のための資金を全国から集めたのですが、この活動によって、神集い伝承や縁結び信仰といった出雲大社に関する信仰が全国に広まっていったのです。もちろん、現在の本殿はこの延享度の造営によるもので、現在、国宝に指定されています。
展示では、各時代の出雲大社の境内を描いた絵図や、江戸時代に作られた本殿の精巧な模型などを展示します。
 
今回の「平成の大遷宮」では、18世紀以来の社殿の「かたち」が継承されましたが、第2部「受け継ぐかたち」では、「かたち」の継承のために行われた様々な調査によってわかったことを紹介します。
ちゃん塗りといって千木や勝男木などが黒く塗られましたが、ちゃん塗りも調査によって判明し、少なくとも18世紀以来の伝統が継承されたのです。ここでは、明治14年の遷宮の際に、御神体を遷した御神輿も特別に展示させていただきます。

第3部「受け継ぐこころ」では、増浦さんの写真を通して遷宮に関わる「こころ」の継承を紹介します。伊勢神宮の写真を10枚、出雲大社は60年ぶりの遷宮にあわせて60枚展示します。

・特別展関連講座やギャラリートークなどについて。

連続講座は、4/9、4/23。いずれも当館講義室で午後1時30分から3時まで。定員100名、無料。

特別展 遷宮へ、是非、おでかけください。

・今回の一曲
カルメンマキ&OZ「私は風」


次回は4月22日の放送です。

http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1170
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 03:31 PM comments (x) trackback (x)

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