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2017.05.16 Tuesday
地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力をご紹介するしまね学講座、今回は、廃線が決まった三江線沿線の川本町でのイベントについて。
担当は、川本町観光協会の大久保一則さん。
・「川本町」と「三江線」について。
川本町は島根県の中央に位置する人口3,400人の小さな町です。代表的な特産品はエゴマです。
三江線は広島県三次市と島根県江津市を結ぶ全長108キロのローカル線です。
中国地方最大の河川「江の川」と並ぶように整備され、古くから交通の手段として活用されてきました。
川本町には三江線の駅は3駅ほどあり、通勤、通学の重要な交通手段として長年利用されています。
川本町の中心にある石見川本駅は昭和9年に運行が始まり、約80年の歴史に幕を閉じることになります。
町の中に三江線が走っていることは当たり前の風景であり、それがなくなると思うとやはり寂しいです。
廃線はとても寂しいことですが、そのニュースを聞いて全国からお客様が訪れてくれます。それがとても嬉しく、素敵な町だね、ありがとう、と言っていただけることがとても励みになります。
・廃止決定以降の賑わいについて。
土日のお昼の便には100名近くのお客様が乗車されることもあります。
青春18きっぷの期間中は150名のお客様がお越しになられました。
駅では観光案内をする方や出店を出して盛り上げてくれる方など、町民全体でおもてなしをしようという気運が高まっています。
また、12時18分到着便ではお出迎えをし、13時45分出発便に手を振ってお見送りをすることが日常となり、今では毎日行っています。
・川本町観光協会での「おもてなしサロン」について。
駅前の空き店舗を利用し、主に観光案内や店舗の紹介を中心に行っています。
訪問客の方は「ご飯はどこに食べに行ったらよい?」「名所はどこ?」とよく聞かれます。
そこで町の魅力を伝えています。
また、「どこから来られたんですか?」と質問すると、会話が弾みとても喜んでくださいます。北海道や鹿児島、海外の方とも出会いました。
・先月はイベントについて。
3月5日に初めての試みで、「3月5日は三江線の日」と、語呂合わせで結びつけ、駅舎などを使用してイベントを行いました。
関係機関の協力をえて、写真展、JRこども制服試着コーナー、特産品販売、三江線書籍販売、鉄道模型の展示などを行いました。
大変な賑わいを見せ、写真展を見て歴史を振り返られるお年寄りから、制服を試着してうきうきする子どもたちまで、たくさんの方に喜んでいただくことができました。
今後は、青春18切符の期間に合わせて、イベントを行っていきたいと思います。
廃線となることはとても寂しいことですが、来ていただいたお客様に、廃線となった後も、今度はバスや車で来てみたいな。と思ってもらえるようなおもてなしをしていきたいと思います。
まだ三江線に乗られたことのない方、川本町に来られたことのない方、廃線になれば本当に乗れなくなってしまいます。是非ともお越しください。
石見川本駅でお待ちしています。
・今日の一曲
KOTONOHA 「島根中央高校応援ソング 手をつなごう」
廃線となる三江線ですが、毎日島根中央高校生たちが通学に利用しています。その高校生たちを応援する歌です。
三江線で登下校することができるのもあと1年。三江線とともに島根中央高校も応援していきたいと思います。
次回は5月26日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1321
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 10:06 PM comments (x) trackback (x)