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2018.08.11 Saturday
地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力をご紹介しておりますしまね学講座、今回は隠岐・西ノ島町です。
担当は、西ノ島町役場(西ノ島町コミュニティ図書館)の真野理佳さん。
・西ノ島町について。
「西ノ島町」は、人口約3000人。文字通り隠岐諸島の「西ノ島」にある町で、1時間ほどで一通りドライブできる規模です。そんな西ノ島の見どころは、やはり「国賀海岸」です!
この「国賀海岸」は、国立公園にも指定されていて、「摩天崖」や「通天橋」といった日本海の荒波で削り出された景観は、まさに絶景です。また、美しい夕陽が見られることから「夕陽百選」にも選ばれているんですよ。世界ジオパークにも認定されているので、ここ数年は、外国からの観光客も増えています。
周りが海ですから、釣り客の方も多いですし、最近はカヤックやスキューバダイビングを楽しむ方も増えています。
・西ノ島町コミュニティ図書館について。
西ノ島町コミュニティ図書館「いかあ屋」が7月21日オープンしました。
開館から20日あまり経ちますが、毎日、町民の方、島外の方、たくさんの方に利用していただいています。
これまで西ノ島町には、中央公民館に図書室があったのですが、利用する人もごくわずか、図書室なんてあるのという状況でした。
ほとんど倉庫のような状態だったのですが、数年前にリニューアルし、明るく、本が見える図書室にしたところ、利用者が増え始め、「西ノ島町に図書館を」という声も聞こえるようになったんです。そういった声の高まりが、このたびの開館に結びつきました。
西ノ島町コミュニティ図書館は、図書館としての機能だけではく、町の人や島外から来た人みんなが関わり合えるコミュニティの場…?みんなの家?となるような場としていきたい!そんなコンセプトで建てられました。
さまざまな資料や情報が得られるだけではなく、人が集まる場にしようと、海の見える大きな窓を設けて、居心地のよい空間にしています。
西ノ島町出身で、現在は大阪でデザイナーをしているまの悠さんにアイディアを出してもらって、町民の皆さんに選んでいただいたのが、「いかあ屋」です。
西ノ島では、名前だけでなく、屋号で呼び合う風習があるので、ここが、みんなの家なら、この図書館にも屋号をつけたらいいのではないか。そして、「いかあや」は西ノ島の方言で、「行こうよ」という意味なので、みんなが、図書館に誘い合って『いかあや!』と気軽にいける場になればという気持ちが込こもっています。
また、西ノ島は、イカが名産でもあり、とっても馴染みの生き物(食べもの)で、その?いか?も懸けています。
・今の状況について。
ちょうど夏休みに入ったこともあり、小中学生が勉強をしに集まりながら、マンガを読んだり、帰省した方がおじいちゃんおばあちゃんとやってきたり。
図書館完成を心待ちにしていた方はもちろんですが、今まで公民館の図書室には来たことがなかった人たちも、たくさん来て本を借りていかれます。開館1週間後には古代文化センターの講座や和同開珎作りのワークショップが開かれ、たくさんの方が参加されました。
今後は、図書館の土間を利用して、土曜よろず朝市を開いたり、公開書庫で奥出雲町の綿恋クラブの展示会を行ったりというイベントが決まっています。
コミュニティスペースは、町の皆さんが趣味や会合に使いたいと予約が入っています。
西ノ島といえば、美しい景観と、おいしい海の幸!が定番でしたが、これからは、居心地のよいみんなの家のような図書館も、西ノ島の代名詞になると思います。ぜひ、西ノ島のお越しの祭は、西ノ島町コミュニティ図書館「いかあ屋」にお立ち寄りください。
・今日の一曲
BIGIN[島人ぬ宝」
沖縄の歌ですが、歌詞は、西ノ島そのものです。大好きな海や空、島に住む人たち、いつまでも大切にしていきたいと思う気持ちがあふれています。島の子ども達は必ず一度は島を出ます。この歌を聴くと、絶対に西ノ島を思い出すんじゃないかと思います。
次回は8月24日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1479
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 08:18 PM comments (x) trackback (x)