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おがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」第10回

2011.12.24 Saturday

投稿者:おがっち

第10回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。

今回は、クリスマスにちなんで「愛の歌特集」。

・「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」
松江の八重垣神社の名前の由来となっている。日本で最初の和歌とも言われている。
スサノオノミコトと櫛名田比売の新居となったお宮を建てたときに詠んだと古事記には書かれている。
意味は「たくさんの雲の立ち上るこの出雲の地に雲のように幾重にも垣根をめぐらし私と妻のすむ宮のまわりを幾重にも垣根を巡らして、守ることにしよう」新婚の愛の歌である。

・小野篁(おののたかむら)の歌について。
平安時代の有名な歌人。隠岐に流罪になった1年2ヶ月の間に、伝承によると、3人もの女性と恋をしたという。
なかでも、五箇の阿古那との恋物語が有名で、隠岐の「隠岐盆唄」という盆踊りの歌の歌詞で伝わっている。
「都帰りの日が訪れる 聞いて阿古那は哀しむばかり 見るもあわれな阿古那を呼んで、仏二つを阿古那に渡し
 この世で二度は逢えない恋と精魂こめて彫ったる仏・・・」と続いていく。

・「万葉集」とも島根は深いつながりがある。
万葉集にもたくさん歌がのっている大歌人「柿本人麿」は、一説には、石見の生まれでないかともいわれている。
人麿が石見で亡くなる間際につくったといわれる歌が載っている。
益田市などには人麿を祀った神社や、終焉の地とされる場所など、石見部には人麿ゆかりの地が多くある。
本当に石見生まれかどうかは確かでないが、石見の国の国司として赴任したと言われ、江津の「依羅娘子」という女性と結婚している。
人麻呂が都に帰るときに、妻を想って詠んだ歌や、二人で読みかわした歌などが「相聞歌」として伝わっている。

相聞歌とは、分かりやすく言うと、愛の歌。
「石見のや、高角山の、木の間より、我が振る袖を、妹(いも)見つらむか」
「妹(いも)」は、妻や恋人のこと。
この歌の意味は、「石見の高角山の木の間から私が振る袖を、妻は見てくれたでしょうか。」と離れる妻への愛をうたっている。

・今日の1曲
ノグチアツシ「万里を渡る雲のように」

次回は1月13日の放送です。

http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=574
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 05:39 PM comments (x) trackback (x)

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