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おがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」第13回

2012.02.12 Sunday

投稿者:おがっち

第13回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。

今回は、島根県古代文化センターの角田さんを迎えて。

「たたら製鉄」について。

「製鉄」は、明治時代の初め頃までは、中国山地のたたらで日本の鉄の8〜9割が生産されていたと言われている。

たたら製鉄は、外国から鉄が輸入されたり、近代製鉄が始まったことで、大正時代には消滅してしまう。ただ、今では観賞用の日本刀を作るため、日本で唯一、奥出雲町でたたらの操業が行われている。
日本刀の材料になる「玉鋼」は有名で、たたら技術で作っているのは島根だけ。

たたらは、映画「もののけ姫」に登場したことで話題になったが、制作に当たってはこれも日本でただ一つ江戸時代の製鉄工場が残る雲南市吉田町の菅谷たたらが参考にされた。

菅谷たたらに行くと、製鉄炉の横に大きな鞴が置かれている。
鞴は製鉄炉に風を送って温度を上げ、砂鉄を溶かすのに必要だから、鉄を作るのには最も重要なもの。
今残っている菅谷たたらの鞴は、水力で風を起こしたものだが、それ以前は足踏み式の鞴を人が踏むことで風を製鉄炉へ風を送っていた。その様子は「もののけ姫」にも出てきた。

「かわりばんこ」について。
かわりばんこの番子は、足踏み式の鞴を踏む人のことを指す言葉。
たたらの作業は、一回の操業で三昼夜、または四昼夜続けていたので、鞴を踏むのは大変な仕事。
だから、一台の鞴を3人の番子が一時間ごと交替しながら踏んで製鉄炉に風を送り続けた。
「かわりばんこ」は、番子が代わる代わる鞴を踏んだことに由来する言葉。

古代出雲歴史博物館にもこの「ふいご」のレプリカがあるので、実際に、踏んでみることもできる。

三種の神器「草薙の剣」について。
八岐大蛇を退治したときに、そのしっぽからでてきたという。
島根では、古代から製鉄が行われていたことが遺跡の調査から分かっている。また、奈良時代に作られた『出雲国風土記』にも砂鉄の産地や、鉄の道具を作ったことが書かれているので、鉄が生産されていたことを意味していると考える人もいる。
平氏が壇ノ浦で滅亡したときに、安徳天皇と一緒に、「草薙」の剣は海に沈んだ。
八岐大蛇の話は神話なので、これが製鉄を示すかどうかははっきりしないが、島根で古代から鉄の生産が行われていたことは確かである。

・今日の一曲
「アシタカせっ記」(もののけ姫サウンドトラックより)

次回は2月24日の放送。

http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=593
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 12:06 AM comments (x) trackback (x)

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