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2012.09.30 Sunday
おがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
このコーナーは、島根が舞台となる神話が数多く登場する古事記が今年、編纂1300年を迎えたということで、
みんなで島根の歴史や文化を勉強していこう!というもの。
ゲストは、「リメンバーしまね」スタッフの やまきょんさん。
【島根の言葉について】
島根の言葉は、出雲、石見、隠岐と、それぞれに、特色がある。
・「あやなし」「あやくちゃがない」=元々は、「あやなし」という古語からきている。
平安時代にはもう使われていた言葉。古語辞典によると、「筋がとおらないとか、物の道理がわからないこと」と書いてある。
古今集の中に 「春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる」
と「あやなし」が使われている。
古今集のほかの若や、源氏物語にも「あやなし」がでてくる。
・「晩じまして」=日が暮れるという意味の「晩ず」から来ている。
他にも、「こそばい」など。
・出雲では「○○しとらいた」「食べとらいた」という。
石見では「○○しとりんさった」「たべとりんさった」など。
標準語で、「○○しておられた」「食べていらっしゃった」という意味。
方言が丁寧な言い方になっていて、周囲の人に敬意の念をもって接するという島根県民らしい気がする。
隠岐では「いらっしゃいませ」という意味で、「ござんせ」とよく使われている。
・隠岐の言葉。
言語学的には、出雲地方の方言のグループになるが、アクセントはどちらかというと京都の言葉に近いといわれている。
後鳥羽上皇、後醍醐天皇、小野篁などたくさん偉い人が配流されているので、都から宮中文化と一緒に言葉もはいってきたのではないか。
「ごれんさん」=セレブな奥様、お内儀さんというような意味。
高貴な方との対面は、御簾とよばれるすだれのようなものごしだったので、その御簾からきているのではないか。
古語辞典にも、御簾中という言葉が載っていて、意味は大臣やお公家さんの配偶者のことと、書いてある。
「らとこんた」ら=自分のこと、こんた=あなたのこと。
「らとこんた」で私とあなたという意味。
複数形「ららとこんたら」=私たちと君たち。
など、興味深い言葉がたくさんある。
・今日の一曲。
くるり「言葉はさんかく こころは四角」(浜田を舞台に制作された映画「天然コケッコー」の主題歌)
次回は10月12日の放送です。
<プレゼント>
「マンガで親しむ出雲神話」第1巻から第3巻までをセットにして、5名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、「マンガで楽しむ出雲神話希望」と書いて「住所」「氏名」「連絡先の電話番号」を記入の上、
おがっちのレトロ本舗 島根歴史学講座 みたいな!プレゼント係まで、FAX(0852-21-8989)、メール(retoro@fm-sanin.co.jp)で応募してください。
締切は、10月11日(木)必着です。
当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしています。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=677
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 02:22 PM comments (x) trackback (x)