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2012.11.02 Friday
おがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
このコーナーは、島根が舞台となる神話が数多く登場する古事記が今年、編纂1300年を迎えたということで、みんなで島根の歴史や文化を勉強していこう!というもの。
ゲストは、「リメンバーしまね」スタッフの やまきょんさん。
【地名に残る島根の歴史】
島根には、古代から残っている地名や歴史にまつわる地名がたくさん残っている。
「秋鹿(アイカ)」 松江市にあります。一畑電車には、秋鹿町(あいかまち)という名前の駅もある。
この秋鹿という地名は、風土記に載っている。
「アイカヒメノミコトが鎮座しているので秋鹿という」と書かれている。
秋鹿に限らず、現在の地名のなかには、風土記に載っているものが、とてもたくさん、ある。
安来、宍道、島根、美保、加賀、法吉、千酌、大野、佐香、出雲、杵築、美談、朝山、塩冶、古志、多伎、石見、飯石、須佐、大原、仁多、横田、佐世、阿用、斐伊・・・
など、まだほかにもある。
こうした地名のなかには、神話に由来するものもある。
例えば、松江市東出雲町の意宇(いう)。
八束水臣津野命(やつかみずおみづぬのみこと)が国引きを終えた際に、国引きを「意恵(「おえ」、完成の喜びの叫び)」と言ったことから、ついた地名。
風土記では意宇郡(おうのこおり)、現在の安来市、松江市南部などの地名伝承として登場している。
江戸時代についた地名も残っている。
「母衣町(ほろまち)」
江戸時代には、禄高1000石以上の重臣のお屋敷や、500石以上の上級家臣のお屋敷が並んでいた地域だそう。
そもそも「母衣」というのは、戦のときにもちいる補助防具。
律令時代にはすでにあったようですが、背中に長い布をたわませて、馬を乗って駆けると風でふくらむ。それが背後に長くたなびいて、後ろからの流れ矢を防ぐ役割を果たしていた。それを母衣といって、戦国時代には、赤や黄色などの目立った色で、敵からも味方からも目立つものを使うようになった。大名の精鋭の武士や、本陣と前線部隊の間を行き来する主君直属の使番などが着用を許されるようになった。そういう人々を母衣衆といい、母衣町は、母衣衆が住む地区だったといわれている。
実は、石川県金沢市にも、同じ母衣町という町があったが、今はもうなくなってしまったようだ。
殿町も、全国各地の城下町にあり、県内でも、浜田市にもあり、津和野には殿町通りというのが残っている。
歴史に登場する地名のほかに、なかなか読めない難解地名などもある。
十六島と書いて「うっぷるい」とか、温泉津とかいて「ゆのつ」など。
島根にはほかにも、難しくて読めない地名や、歴史にまつわる由来のある地名がまだまだある。
・今日の一曲。
青西高嗣(あおにしたかし)「"AO"corner(アオコーナー)」(スサノオマジックの選手入場のときに流れる曲)
次回は11月9日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=689
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 02:58 AM comments (x) trackback (x)