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2012.11.12 Monday
おがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
このコーナーは、島根が舞台となる神話が数多く登場する古事記が今年、編纂1300年を迎えたということで、みんなで島根の歴史や文化を勉強していこう!というもの。
ゲストは、「リメンバーしまね」スタッフの やまきょんさん。
【「神話博しまね」ついに閉幕】
・目標40万人を大きく上回る約70万人の方々が来場。
・神話映像館のオロチも大好評、やまたのおろちは、神楽の演目としてもとても人気で、魅力発信ステージでも、多くの神楽社中の方が登場し大人気。
・神楽のオロチの胴体は、石州和紙と呼ばれる和紙でできている。
とても軽いけどとても丈夫。この石州和紙の蛇胴のおかげで、オロチの動きもとてもダイナミックになった。
石州和紙は、蛇胴の他に、石見神楽面でも使われている。
石州和紙は、「コウゾ」、「みつまた」、「雁皮」が原料。
ユネスコ無形文化遺産の石州半紙は、良質の「コウゾ」が原料。
島根では、昔から、コウゾやミツマタの栽培が盛んだったが、紙漉の方も、同じように盛んだった。
18世紀の終わりに浜田藩の人が書いた「紙漉重宝記」という本には、石見の国に紙漉の技術を伝えたのは、あの「柿本人麻呂」だとある。
大体、8世紀の初めの頃、その後、紙漉の技術は石見国中に伝わっていったと考えられている。
927年に編纂された「延喜式」という書物があって、当時のきまりごととか、税金である租庸調の割り当てなどが書かれている。
その中に、紙を産する国43カ国のうちの一つとして、石見国がちゃんと載っている。
実際、島根で紙漉きが盛んになったのは、江戸時代以後で、各藩が紙漉きを推奨してから。
・「雲太、和二、京三」について。
平安時代の「三大建築物」のこと。
貴族の子どもたちの教科書のようなものに、書かれている言葉。
雲太とは出雲太郎の略で、当時は杵築の大社といわれていた出雲大社が一番大きいと。
2番目が大和次郎といわれた、大和の国、東大寺の大仏殿。
3番目が京都御所の大極殿。
その教科書は、「口遊(くちずさみ)」っていうが、他には歴史や、国々のこと、薬のこと、音楽のことなどいろいろなことが書かれていて、なかには、掛け算の「九九」みたいなものや「夜道で死人に出会った時唱える歌」などもある。
で、三大建築物として、雲太、和二、京三とあるわけなんですが、その当時の出雲大社は、48mぐらいだったと考えられている。しかも、伝承では、さらにその倍の96mあったとも伝えられている。
神話博しまねにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
島根の歴史や文化、伝統は、私たちの暮らしのなかにしっかりと残っているので、皆さんの身の回りにある歴史にも注目してみて下さると、おもしろい発見があるかもしれません。
・今日の一曲。
六子「絆」
次回は11月30日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=694
レトロ日記 01:57 PM comments (x) trackback (x)