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2012.12.20 Thursday
おがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
このコーナーは、島根が舞台となる神話が数多く登場する古事記が今年、編纂1300年を迎えたということで、みんなで島根の歴史や文化を勉強していこう!というもの。
ゲストは、「リメンバーしまね」スタッフ ざっきーさん。
【お酒】について。
・島根のお酒の歴史について。
日本酒のルーツ・・・3世紀末に書かれた「魏志東夷伝」、いわゆる魏志倭人伝に、葬儀の際に酒を飲むとか、一般に酒好きであるとか、酒に関する記述をみつけることができる。
出雲の国は、「日本酒発祥の地」とも言われ、酒と神とのつながりを物語る多くの神話・伝承が伝えられている。
古事記の中に出てくる八岐大蛇の大蛇退治の話が有名。
「クシナダ姫を助けようと、須佐之男命が大蛇に樽酒を飲ませ、酔わせて退治して、クシナダ姫と結婚したという話」
この大蛇に飲ませたお酒は、「八塩折の酒」、何度も繰り返して醸造した酒で、非常に強い酒だったと言われている。
・お酒にゆかりのある場所。
「大国主大神」が祀られている出雲大社。この大国主大神は酒の神様としても慕われている。
神事には、お神酒がつきもので、古くから神に捧げる酒として出雲大社では「一夜酒」という酒が造られている。
「一夜酒」とは、甘酒のようなもの。
祭の中で「一夜酒」が振る舞われるのは、他にも佐太神社があり、また美保神社で祭の時に作られる甘酒も、飲むというより食べるというどろどろした形状。
酒神の祖として久斯之神が祭られているのが佐香神社(別名松尾神社)。
「出雲国風土記」には、佐香に神々が集まり、飲食物を煮炊きする調理場を建て、酒を造り、半年にわたり酒宴をしたという記述がある。
「佐香神社の佐香」は「酒」の古名といわれており、日本酒発祥の場とも言われている。
今でも毎年10月に1年の酒蔵安全祈願「濁酒祭り」が開催されている。
県内には34の酒蔵あり、一番古い酒蔵は、関ケ原の戦から2年後の1602(慶長7)年創業の益田の「右田本店」で410年の歴史を持っている。
また、神社で酒を造るにも当然、酒造免許が必要で、県内では、「出雲大社」と「佐香神社」だけが酒造免許を持っている。
島根の酒は、中国山地を水源とするわき水と井戸水、良質の米、伝統の製法を受け継ぐ出雲、石見杜氏により、地域風土に合う酒が造られていて、これが、「島根の酒が美味しい」理由。
・日本酒の消費量についてのデータ。
国税庁の統計では、平成21年度の島根県民1人あたり清酒の消費量は、8.6?で全国8位。1位は新潟県で14.6?。平成16年度の統計では島根県10.4?で全国3位。
焼酎やビールも島根県は上位の位置にいるが、なぜかワインの消費量は、上位に顔を出していない。
・今日の一曲
谷村新司 VS Coba「悲しい酒」
次回は12月28日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=707
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 11:33 AM comments (x) trackback (x)