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2013.03.28 Thursday
おがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根の歴史や文化を勉強していこう!というもの。
ゲストは、「リメンバーしまね」スタッフ やまきょんさん。
【桜について】
品種改良や自然交配などで、江戸時代末までに約300種、現在では600種を超えるといわれている。
実は、よく名前を聞く「ソメイヨシノ」は、江戸時代末から明治のはじめ頃に東京の今の豊島区駒込にあった染井村から広まった、比較的新しい桜。
実際には、古くからある山桜や、彼岸桜だったのではと考えられている。
奈良時代の花見といえば、梅だったようだが、桜も、昔から日本人に愛されていて、万葉集には桜の歌が44首も載っていると言われている。
古今集の
「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花ぞ散るらむ」この花は、桜のこと。
平安時代の歌人、紀友則の歌で、百人一首にもあるし、教科書にもよく載っている有名な歌。
(こんなに日の光がのどかに射している春の日に、なぜ桜の花は落ち着かなげに散っているのだろうか。)
古くから詩や歌に詠まれてきたのは山桜が多いようだが、日本各地の長寿の桜として有名なものには、彼岸桜の種類のものが多い。
例えば、日本の5大桜として有名な岐阜県の淡墨桜は樹齢1500年以上の江戸彼岸桜。
島根の桜の名木といえば、三隅の大平桜が有名。彼岸桜の一種と言われていて、日本に一本しかない珍しい桜とも言われている。
樹齢がおよそ660年、幹の周囲は6m、枝の広がりが27m、満開になると、桜の花がまるで雪の小山のようになる。
珍しいところでは、早咲きで濃いめのピンクの花をさかせる河津桜がある。雲南市大東町の春殖には、地区の皆さん有志の手により、約1000本もの河津桜が植栽されている。
もう一つ、珍しい桜といえば、淡い緑色の桜、「御衣?」がある。
県内では、三刀屋川河川敷や三刀屋城址公園でみることができっる。開花時期は、ソメイヨシノより少し遅い頃。
名前の由来は、貴族の衣の萌黄色に近いことからと伝えられている。
桜といえば、桜餅。
島根で桜餅といえば、桜色のクレープのように丸く伸ばした生地であんこを包んだもの。
御衣?が咲く時期、地元の和菓子屋さんには、淡い緑色の桜餅があり、人気。
松江城山公園は、雲南市木次町の斐伊川土手堤防とともに、日本さくら名所100選にも選ばれている名所。
ソメイヨシノを中心にヤエザクラ、シダレザクラなど約200本を超える桜の花を楽しめる。
2011年8月からスタートしたこの「島根歴史学講座!みたいな!」コーナー、来月からは、「島根学講座!みたいな!」という形で、歴史以外にもテーマを広げて、島根の通な情報を広く、ゆるくお送りします。
・今日の一曲
「スタートライン」山根万里奈
「おがっちの「島根学講座!みたいな!」の初回は、4月12日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=752
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 05:52 AM comments (x) trackback (x)