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2013.10.30 Wednesday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、リメンバーしまねのリンリンさん。
・島根の美肌温泉について。
島根県は、昨年、某化粧品会社の調査で「美肌日本一」に選ばれましたが、島根には、「日本三美人の湯」があるほど、美肌効果の高い温泉がいっぱい。
温泉とは、「源泉温度が25℃以上」又は「19の成分条件のうち1つでも規定値に達しているもの」ですが、美肌温泉のチェックポイントは、?泉質、?PH値、?メタケイ酸です。
温泉の「泉質」は、大きく分けて“9種類”。
ちょっと化学の授業みたいですが、成分により,
1,炭酸水素塩泉 2,硫酸塩泉 3,二酸化炭素泉 4,鉄泉 5,放射能泉 6,塩化物泉 7,硫黄泉 8,酸性泉 9,単純温泉の9つがあります。
ちなみに、「単純温泉」は、いろいろな成分を少しずつ含んだ温泉で、日本で一番多く、マイルドな泉質で人気があります。
この中で、特に美肌と関係あるのは、「三大美人泉質」と呼ばれている「炭酸水素塩泉」、「硫黄泉」、「硫酸塩泉」です。
「炭酸水素塩泉」は、美肌泉質の代表格。肌表面を軟らかくして、お肌の古い角質や汚れを取り除くクレンジング作用があるので、ツルツル、すべすべのお肌になります。
また、PH8.5以上の「アルカリ性」温泉は、「炭酸水素塩泉」と同じように、石鹸のように汚れを落とす作用があり、美肌効果が高いです。
「硫黄泉」は、メラニンの代謝促進と細血管拡張作用による「美白効果」と「老廃物の排出(デトックス)効果」があります。
「硫酸塩泉」は、お肌にたっぷりと水分を補給する泉質で、お肌にハリと潤いを与え、美肌再生のアンチエイジング作用があり、プルプルのお肌になります。
また、「塩化物泉」は、食塩を含む温泉で、お肌の表面に塩のベールを作り、保湿&保温に優れた効果があり、ポカポカして、お肌がしっとり、すべすべになります。
「メタケイ酸」は、天然系化粧水に使用される成分で、コラーゲンの生成を助けて肌をみずみずしくする効果があります。
島根には60以上の温泉があり、まさに温泉天国。特に「美肌系」の温泉がとても多いです。
たとえば、玉造温泉。
「出雲国風土記」にも紹介され、女性に優しい美肌の泉質であることから「姫神の湯」と呼ばれる、島根を代表する温泉です。
玉造温泉は、無色透明でぬめりやにおいがなく、一見ただのお湯のようですが、実は、「硫酸塩泉」と「塩化物泉」が絶妙にブレンドされた温泉なのです。
さらに、お肌にやさしい弱アルカリ性で、メタケイ酸の数値も高いので、肌の汚れを落とした後で、潤い成分を補給し、塩のベールで保湿もばっちりと、しっとり、もちもちのお肌になります。
某製薬会社の検査では、全国約180箇所の温泉の中で、最も美肌効果に優れた温泉で、高級化粧品レベルと評価されました。まさに、天然の化粧水が湯船いっぱいです。
浜田市金城町の「美又温泉」。
美又温泉は、PH値9.8とかなり高い「アルカリ性単純温泉」で、びっくりするほどのヌルヌルのお湯が特徴です。
このヌルヌル感は、アルカリ性によって、肌の角質が柔らかくなり汚れを落としている証拠。古い角質を取り除き、新陳代謝を促進して、くすみの改善が期待でき、さっぱり、ツルツル、すべすべのお肌になります。
ちょっと変わった温泉としては、飯南町の「頓原ラムネ銀泉」。
「二酸化炭素泉」と「炭酸水素塩泉」の相反する性質を高濃度に併せ持つ日本でも珍しい温泉です。
炭酸ガスが溶け込んでいるので、お風呂に入るとシュワ、シュワと体中に小さな泡がたくさんついて、サイダーを入れたコップになった気分。
メタケイ酸の数値も高いので、しっとり、すべすべ、つやつやのお肌になります。
源泉の色は、無色透明ですが、空気に触れるとグリーンになり、2週間かけて、グリーンから黄色、黄色からオレンジ、オレンジから琥珀色へと変化します。
島根には、他にも、美肌温泉がいっぱい。温泉に入って、みんな美しくなりましょう!
・今日の曲
いい湯だな (ザ・ドリフターズ)
次回は11月8日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=841
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 03:48 PM comments (x) trackback (x)