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2014.10.14 Tuesday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、宍道湖自然館ゴビウスの中野さん。
宍道湖自然館ゴビウスは、2001年4月にオープンした、県内の川や湖にすむ生きものを展示している体験学習型の水族館で、「ゴビウス」という愛称は、島根県内の小中学生の応募作品の中から決定しました。
ゴビウスはハゼなど小さな魚をあらわすラテン語です。ハゼ科の魚の学名にも使われています。
宍道湖自然館マスコットキャラクター「ゴビィ」も人気者です。
・秋の企画展「食べられる昆虫」について。
日本では昔から食材や薬として利用されてきています。
「イナゴ」や「蜂の子」は皆さんにもお馴染みかと思います。現在でも、地域によっては特産の珍味や高級食品また漢方薬などとして流通しています。
世界の人口は、2013年で72億人を超えたと言われていますが、この世界人口の増加と共に心配されている事のひとつが「食糧不足」です。
2013年国際連合食糧農業機関(FAO)は「森林の産出物、特に昆虫は飢餓との闘いに重要」という見解を示しました。
これは、今まで利用してこなかった昆虫を、直接食べたり家畜などの飼料に活用することにより、これまで利用していた資源を他に転用出来る可能性がある、という内容です。
現在、世界では、20億人の人が昆虫を食用として利用しています。既に知られている昆虫の種類はおよそ95万種ですが、そのうち1900種以上の昆虫が食用として消費されています。
食材としての昆虫の凄いところは・・・
「成分が凄い」です。昆虫は高タンパクで高脂肪、カルシウムや鉄・鉛も豊富です。
次に「少しのエサで育つから凄い」。一例として牛を1キロ太らせるためにはエサが8キロ必要なんですがある昆虫を1キロ生産するには、2キロのエサで済む。といったことも言えるようですね。
この2つの「凄いポイント」を活かして、たとえば牛を肥育させる時に、現在はエサのひとつに魚粉を使用している所を昆虫粉で代用出来る様になると、その魚粉を今度は人間が他の目的で利用可能になる。といった感じで、「虫の資源としての可能性が凄い!」となります。
今回の展示内容は、生物は3種50点、商品は3点です。
イナゴ類・ヘビトンボ類・そしてヒゲナガカワトビケラ、これは「ざざむし」です。これらの生体を展示するほかそれらが利用されている商品もご紹介します。
「イナゴの佃煮」「ざざむしの佃煮」「孫太郎虫」が商品になっています。
「孫太郎虫」ですが、幼虫の大きさはだいたい6cm、姿形はムカデに似ています。口には大あごがあり、かまれると結構痛いですよ。ゲンジボタルがすんでいるような川の石のすき間にすんでいます。商品の効能は「疳の虫」に効くようです。
商品化されている「ざざむしの佃煮」を実際、おがっちが味見をしてみましたが、食感は、サクラエビみたいな感じで、佃煮になっているので食べやすかったです。
今回紹介する昆虫は、どれも島根県の里地や川に生息する昆虫です。また、昆虫は種類と数がとても多く、その資源量は膨大です。人類がより快適に暮らしていけるヒントが昆虫にはまだまだ隠されているかも知れません。
秋の企画展「食べられる昆虫」は、11月3日(月)まで開催します。
・今回の一曲
ウルフルズ「ガッツだぜ!!」
次回は10月24日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=972
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 01:56 PM comments (x) trackback (x)