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2011.10.30 Sunday
第6回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。
今回は、古事記や風土記に登場する「島根の食材」について。
・「ワニ」について
島根でワニといえば、サメのこと。
古事記の神話で「因幡の白うさぎ」の話にも出てくる。
白ウサギが、隠岐の島から渡ろうとして、ワニをだまし、ワニが怒って、ウサギの毛皮を剥いだという。
そのワニはサメのこと。
奥出雲を含めた出雲地方や、広島に近い江の川沿いの地域では今でも、ワニと呼んで、お祝いの時などに食べる習慣がある。
物流に時間を要した昔は、主に中山間地の方ではおいしい、海のさかなとして重宝された。
・出雲國風土記にも、島根の食材は登場している。
そもそも風土記というのは、地誌といって、地方の文化風土や地勢などを国ごとに記録した書物のこと。
例えば、地名の由来や特産物、土地の様子、伝承などが載っている。
この風土記にも神話がのっている。
例えば出雲大社の創建伝承については記述があるが内容は古事記と違う。
やまたのおろち退治は風土記には直接的には載っていないが、国引き神話が載っている。
完成したのは733年頃と言われている。
鳥や獣、草や木など、たくさん載っているが、なかでも、ノリやわかめは多く登場している。
現在の出雲の十六島のりは、名産として有名で、松江松平藩の有名な不昧公は江戸で茶会を開いたときに十六島海苔で羽織を作って着て、それをちぎって食べながら諸大名をもてなしたという逸話が残っている。
・今回の曲
すなほさんの「ここにいて」。
ALS、筋萎縮性側索硬化症という難病の患者さんや家族の皆さんを支援する日本ALS協会島根県支部の運営委員になって、
東京と島根を往復しながら、ALSや他の難病と闘っている人たちの支援活動をしているというものまねアーティスト。
この曲は、ALSの患者さんやその家族の皆さんとの交流の中で生まれた曲。
次回は、11月11日です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=546
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 09:30 PM comments (x) trackback (x)
2011.10.15 Saturday
第5回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。
今回は、「島根の国宝」について。
〈出雲大社の本殿〉
1744年の造営で本殿の高さは24m。
伝承によれば古代の出雲大社は48mもあった。
再来年の平成25年に正遷宮(しょうせんぐう)がある。
<神魂神社の本殿>
松江市にある神さまの魂とかいて「かもす」と読む神魂神社の本殿も国宝。
出雲大社よりさらに古くて、1583年に造営されたもの。
現存する大社造りの社殿のなかでは、もっとも古いものといわれている。
この神魂神社は、出雲大社とも関わりが深い。
今でも、出雲国造家(いずもこくそうけ)が代替わりされるときには、
神魂神社で儀式が行われる。
<荒神谷遺跡から出土した銅剣358本に銅矛16本、銅鐸6個>
これは、それまでに日本中で出土していた全部の銅剣の数を軽く超える数。
当時は銅矛と銅鐸が一緒に見つかるなんて考えられなかった。
それまでの常識が一気にひっくりかえった瞬間。
<加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸39個>
1カ所から出土した数としては、全国最多の数。
これらは、出土したのは島根だが、所有は文化庁。
古代出雲歴史博物館で本物を見ることができる。
来年は、東京と京都でもみることができる。
〈今日の一曲〉
島根県が進めている「神々の国しまね」の公式テーマソングを歌う、谷村新司さんの「群青」。
映画「連合艦隊」のテーマ曲。
島根県江津市出身の名監督で、一昨年亡くなられた松林宗恵(まつばやし しゅうえ)監督作品。
「連合艦隊」は、中井貴一さんのデビュー作。
次回は10月28日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=537
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