カツカツカツ。師走の足音は騒々しい。
煌めくイルミネーションの中、アスファルトを行き来する多くの靴音。
そのひとつひとつに人の暮らしがある。
冬の喧騒から部屋に飛び込むとボスは一眠りする。
カツカツカツ。夢の中にも音が響く。奴らの足跡だ。


ローマンレジェンド「皆さん、愛しています！」

ワンダーアキュート「新日の棚橋か。若いっていいな。」

エスポワールシチー「そうだな。寒くなると、足腰に響くし。」

ローマンレジェンド「キリバリ張りますか。」

ワンダーアキュート「まだまだ若いもんには負けねえよ。」

エスポワールシチー「それより、俺達３頭で掲示板を飾る約束。いわゆる３頭合意があったな。」

ローマンレジェンド「約束は守りますよ。でもニホンピロアワーズやソリタリーキングといった第三極が目ざわりですよね。」

ワンダーアキュート「所詮野合だよ。砂の上では、砂上の城。」

エスポワールシチー「まあ、目に余るようだったら先週の二の舞だ。ぶつけるまでよ。」

ローマンレジェンド「おー、さすが年季が入っていますね。今年は外国馬もいない反ＴＰＰレースだし。」

ワンダーアキュート「うん、よくわからない表現だが。若いっていいな。」


若いっていいな。
ボスは、やはりローマンレジェンドが好きらしい。
「だよねー！」
サユポンに起こされた。


ボスの笑いの壷屋
●完成したとき「ワイルドだろう」溶けたとき「雪のｉＰＳ細胞求む！」
●完成したとき「さあ選挙だ！」溶けたとき「こんなはずじゃあなかった」

ロシア、アメリカ、中国、韓国と今年はボス決め選挙が続く。
もう誰がなっても同じじゃないか。
出したばかりのコタツの上で、あくびをしながら新聞をめくるボスであった。
うつらうつらと居眠りが始まる。
ボス決めは芝の上でも始まった。


グランプリボス「出走馬０増５減を約束してくれるなら、一緒にやりましょうよ！」

クラレント「野田さんか！１３頭で走るのかよ。」

グランプリボス「頭利頭略だ。」

クラレント「わけがわからん。」

ストロングリターン「俺が第３極を結集して赤い服のひげ親父を運ぼう。」

クラレント「結集してって、馬車か！それってサンタクロースかよ。いつからトナカイになったんだよ。」

ストロングリターン「石原をサンタにしよう。」

クラレント「もう君たちには参るよ。さすがマイルチャンピオンシップだ。」


俺は参らない。
グランプリボスに投票しよう。
「だよね！！！！！」
サユポンの叫びが聞こえて、目が覚めた。


ボスの笑いの壷屋
●野田総理が安部総裁に「一緒に焼きましょう！」と焚き火に芋を入れていた。
●セアカゴケグモが背中をブローネで黒く染めていた。

カサカサとコンクリートの道の上を枯葉が流れる。
今シーズン初登場のこたつにもぐり込んで
うつらうつらと居眠りを始めるボスであった。
すると、彼女達の喧騒が・・・。


ヴィルシーナ「私はあの子のかませ犬・・・馬じゃないわ。」

スマートシルエット「また８０年代の長州力みたいなことを言って。」

フミノイマージン「そうよ、あなたはずっと２位がお似合いよ。今回は私！」

ヴィルシーナ「おばさんうるさいよ。」

スマートシルエット「おば、おばさん？！」

ヴィルシーナ「スマートシルエットって名前だけはスタイリッシュね。ロングブレスダイエットしましたあみたいな。」

フミノイマージン「先輩に失礼よ。訂正しなさい。」

ヴィルシーナ「訂正は真紀子大臣だけでいいのよ。」


日本一の女王の座をかけて火花散る。
スマートシルエットっていいんじゃない？
「だよねー！」
サユポンの声で目が覚めた。


ボスの笑いの壷屋
●浦島太郎の怖いもの　地震雷火事　ＢＯＸ
●カメの怖いもの　地震雷火事　「ＨＵＲＲＹ　ＵＰ」の掛け声