松江77.4MHz 浜田86.6MHz 邑智80.7MHz 大田82.1MHz 石見大和86.9MHz 隠岐82.7MHz 鳥取78.8MHz 羽須美87.3MHz 用瀬77.2MHz 智頭83.4MHz
2013.09.18 Wednesday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、リメンバーしまねスタッフのざっきーさん。
・「隠岐世界シオパーク」について。
地球を身近に感じられる貴重な地質遺産を国際的に認定する「世界ジオパーク」に、隠岐が選ばれました。
世界ジオパークは、ユネスコの支援で2004年に設立された世界ジオパークネットワークが認定するものです。
「ジオパーク」というのは、地球や大地を意味する「ジオ」と、公園である「パーク」を合わせた造語です。
地球科学的に重要な、あるいは美しい地質遺産を有すると同時に、生態系や人の営みとのかかわりまでを、総合的に体験できる公園のことをジオパークと言います。
1 重要な地質遺産が多数あり、歴史や文化、生態系などへ広がりがある
2 地域住民や研究機関が参加する運営組織がある
3 ガイド付きツアーの実施や散策路の整備――などが条件とされており、欧州や中国など29カ国で、100地域が認定されている。
日本国内で、世界ジオパークになっているところは・・・
北海道の洞爺湖有珠山、新潟の糸魚川、長崎の島原半島、鳥取・兵庫・京都の山陰海岸、高知の室戸、6番目に隠岐ジオパークが認定されました。
隠岐は大陸のかけらの上にできている島で、日本がどうやってできたかがわかる島だといわれています。約1万年前に現在のような離島になりました。
大陸にあるのと同じ種類の隠岐片麻岩や、日本列島では非常に珍しい成分の溶岩があります。
そういった貴重な岩石でできた海岸が、日本海の荒波で削られて出来上がった絶景、たとえば、知夫村の赤褐色が美しい赤壁や西ノ島町の通天橋などが有名です。
隠岐は日本の北や南や高い山や島ならではの植物などが全部いっぺんにみられます。
例えば、本土では標高1500m位、に生えている高山性植物のオオイワカガミが隠岐では平地に生えています。
また、動物も、世界中探しても隠岐にしかいないウサギやカエルやサンショウウオが今もいて、中でも隠岐のオキサンショウウオはアメリカの有名な科学雑誌に「世界の希少種」のひとつとして紹介されたこともあります。
隠岐は、黒曜石という石器の原材料がたくさんとれたせいか、遺跡がたくさんあります。遺跡だけでなく、神社もお祭りもたくさんあって、しかも古代から続く祭りから最近始まった祭りまで、いろんな種類の祭りが今も行われているんです。
平安時代から伝わる隠岐国分寺蓮華絵舞や山の神の御霊を鎮めるため、杉の巨木を祀る大山神社で開かれる布施の山祭りなどがそうです。
隠岐世界ジオパークのすばらしいところは、大地と関係した人の営みや独自の生態系の、それぞれのつながりを見つけることが出来るところです。
こんな素晴らしい環境の隠岐世界ジオパークを肌で感じる体験ツアーを「ジオツアー」と呼んでいます。
「ジオツアー」というのは、ジオパークガイドの説明を受けながら、ジオサイトをめぐるものです。
ガイドと一緒に廻れない場合には、是非西郷港にある隠岐自然館をまず見学してから回ることをお勧めします。理解がより深くなると思います。
体験メニューには、シーカヤックで海岸の洞窟や小島を巡ったり、豊かな自然を観察しながら絶景の中をトレッキングするコースや、スキューバダイビング・遊覧船など、島ごとにいろいろなメニューがあります。
皆さんも是非、隠岐世界ジオパークを肌で感じてみてください。
・今日の一曲
「ガッチャマンの歌」子門真人
次回は9月27日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=823
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2013.08.24 Saturday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、リメンバーしまねスタッフのリンリンさん。
・「しまね海洋館アクアス」で人気の「シロイルカの秘密」について。
しまね海洋館アクアスは、中国・四国地方最大級の水族館で、オウサマペンギンやアシカなど、約400種10,000点の海の生物に会うことができます。
開館後、13年が経過し、8月13日に来館者700万人を達成しました。
アクアスといえば、なんといってもシロイルカ。西日本では唯一、アクアスだけで見ることができます。
シロイルカは、全身白色のクジラの仲間で、成長するとオスは、体長約4.5m、体重約1500kgになります。
北極圏周辺の海に生息して、寿命は、25年から30年といわれています。
アクアスでは、現在、アクアス生まれの子どものシロイルカを含め、6頭のシロイルカを飼育しています。
シロイルカの頭の上に開いている穴が、「鼻(噴気孔)」です。泳ぎながら鼻だけを水面に出して呼吸することができます。口は食道につながっているので、口で呼吸はできません。
耳は、眼の後ろの方に小さな耳の穴があります。でも、この穴はふさがっていて、耳としての機能はないと考えられています。
シロイルカがどうやって音を聞いているかというと、下あごの骨を通じて、音を振動させて、直接内耳へ伝えて、聞いています。
おでこみたいに頭に突き出しているのは、「メロン」と呼ばれる脂肪組織です。
「エコーロケーション」を行うときにこの「メロン」が役立ちます。
「エコーロケーション(音響探測)」とは、鼻(噴気孔)の中にあるひだを震わせて、様々な音を出し、その音を物に当ててはね返ってきた音で、物の大きさや形、距離などを認知することをいいます。
「鼻(噴気孔)」から出す音を、「メロン」をレンズのように使って一点に集めることにより、前方へ効率よく発することができます。はね返ってきた音は、下あごを通じて内耳へ伝えられます。
シロイルカの皮膚は、とても軟らかく弾力があり、触るとブヨブヨしていて、触り心地は、ソフトテニスボールやカマボコのような感触です。
寒い北極圏の海に暮らしているため、冷たい水から体温を奪われないように皮膚の下に厚い脂肪を蓄えています。
シロイルカですが、2009年にケーリャとアーリャの間に、シーリャという仔どもが生まれて、8月3日には、4歳の誕生日を迎えました。
シロイルカの繁殖は、非常に難しく、国内でも成功例がわずかしかありません。
シロイルカの妊娠期間は約14か月で、春先に交尾して、次の年の夏に出産します。
シロイルカは約2年間、母親のおっぱいを飲んで育ちます。シロイルカのおっぱいは、乳緑色。緑っぽい牛乳って感じです。
写真などでご覧になった方もあると思いますが、生まれた時のシロイルカの赤ちゃんの体の色は、「白」ではなく、「灰色」です。
年に1回「脱皮」を繰り返して、だんだん白くなり、約5〜12年で真っ白い体になります。
「脱皮」と言っても、蛇のように、皮ごとスポンと脱げるものではなく、ベロンベロンと表面の皮が向けていきます。
脱皮の跡でしょうか? シーリャの尾びれの付け根がハート型になっています。
アクアスのシロイルカというと、「幸せのバブルリング」で有名ですが、わんぱくで遊び好きのシーリャは、世界初の「マジックリング」を見せてくれます。
「バブルリング」は、口の中に空気をためて、口をすぼめて水と空気を勢いよく吹くと、空気の輪ができるもの。
「マジックリング」は、口から水だけを吹いて、見えない水のリングをつくり、その中に鼻から出した空気を入れることでリングができるもの。
何もないところに突然大きな輪が現れるので、「幸せの魔法 マジックリング」と呼んでいます。
現在、アクアスでは、9月23日まで、特別展「妖海屋敷」を開催しています。
海や湖などに住む妖しく、不気味な生き物たちが待っています。
たとえば、中国地方で初めての展示する「世界最大のダンゴムシの仲間」の「ダイオウグソクムシ」。
洞窟で生活している「のっぺらぼう」のような「ブラインドケープカラシン」。
まだまだ、妖しい生き物がいますので、特別展「妖海屋敷」を是非、のぞいてみてください。
また、9月14日〜23日には、アクアス前の砂浜で、「サンドフェスタ2013inアクアス」を開催します。
砂像体験や宝さがし大会、大声コンテストなど、楽しい催しものがいっぱいです。
・今日の一曲
「海のトリトン」ヒデ夕樹・杉並児童合唱団
次回の島根学講座!みたいな!は、9月13日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=815
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2013.08.13 Tuesday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、リメンバーしまねスタッフのざっきーさん。
今回は、「高校野球の歴史について」。
今年の夏の高校野球は第95回、大正4年が第1回です。
今年の島根県代表校は、石見智翠館高校。
また、春の選抜高校野球は大正13年が第1回で、今年が第85回でした。
春の選抜は21世紀枠で益田翔陽高校が島根県を代表して出場しました。
島根県の春と夏のトータルの戦績はと言いますと、40勝86敗の勝率317。優勝、準優勝はありません。ベスト4が3回過去あります。
ざっきー独自の取材で未確認情報ですが、神奈川県は、189勝115敗の622の勝率です。優勝は12回、準優勝7回らしいです。
一番勝率が悪いのが、2916ぐらいの勝率で北陸の方の県です。
ちなみに、鳥取は56勝92敗で3783の勝率みたいで、島根県より上位です。
優勝数が一番多いのは大阪で春夏トータルで20回の優勝。13回の準優勝です。
さて、島根県の状況はといいますとこれは、県の高野連に確認した確実な数字ですが、夏の甲子園の出場回数が一番多いのが、浜田高校の11回。
次に多いのがなんと3校同じ8回の、開星と江の川(今の石見智翠館)、大社高校です。
春の選抜甲子園では、松江商業の7回が最多。松江商業高校は昭和55年までに7回出場で、それ以後はないんですが。次に、浜田高校の4回です。
夏の甲子園、最近は平成21年に立正大淞南がベスト8に進んでいます。平成15年には江の川がベスト4。
次に、選抜春の甲子園では、昭和58年の大社のベスト8が最高。昭和36年に松江商業がベスト8になってます。
プロ野球で最近活躍しているのは、DeNAの梶谷選手。現在24歳。開星高校出身ですね。
また、開星高校では、平成23年に白根選手がソフトバンクに指名されています。OB選手では、野球殿堂入りの大野豊(出雲商業→出雲信用組合→広島)や江津工高の三沢(新日鉄広畑→中日→日本ハム)、佐々岡(広島)梨田(近鉄)が有名ですよね。
あと、島根県関連で、平成23年にドラフト7位の松井飛雄馬選手は、大阪市出身ですが、江の川高校から三菱重工広島→横浜で、現在の登録名が「飛雄馬」となってます。星飛雄馬の飛雄馬から命名されたようです。
・今日の一曲
「行け行け飛雄馬」アンサンブルポッカ(「巨人の星」の主題歌)
島根県代表の石見智翠館は、8月11日の第四試合に登場しました。結果は、西脇工業に1対4で負け、初戦を突破できませんでしたが、最後までよく粘りました。全力を尽くした石見智翠館高校に拍手を送ります。
次回は8月23日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=808
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2013.08.08 Thursday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、リメンバーしまねスタッフのやまきょんさん。
今回は、「島根に伝わる女人にまつわる伝説」について。
島根で美人といえば、美人湯が有名ですが、美しい女性にまつわる、悲しい伝説「絵姿女房」、「6日の菖蒲売り」とも言われている伝説です。
室町時代の頃のお話で、今の東出雲町の上意東の大江(だいご)というところに、とてもとても美しい大江美人と呼ばれた娘がいました。
年頃になって、お婿さんを迎えて、二人は仲睦まじく、とても幸せに暮らしていました。
そんな二人は、いつも一緒にいたいとの思いで、あるとき、夫がこう思いつきました。
「掛け軸に妻の絵を描いてもらって、畑や田んぼで仕事をしているときは、そばに掛けておこう!そしたら、いつも一緒にいられる気分だ」と、絵師に妻の絵を描いてもらいました。
ところが、ある日、その掛け軸を掛けて、畑を耕していると、突然、大風が吹いてきて、掛け軸を吹き飛ばしてしまいました。
あろうことか、その掛け軸は、都まで飛ばされていき、なんと将軍家の庭に舞い落ちました。
時の将軍はこの美人の絵姿を見て、ひとめぼれしてしまいました。
「何処かにこの美人がいるにちがいない。探して必ず連れて参れ!」
と命じました。
娘は、とうとう、みつけられてしまって、かわいそうに、無理やり、都へ連れていかれました。
当然、夫は、悲しみに打ちひしがれていたんですが、あるとき噂で
「5月5日の端午の節句の日だけは、菖蒲売りが将軍家の庭に入ることが許される」という話を聞きました。
そこで、一目だけでも妻に会いたいと、夫は、必死の思いで、菖蒲を集めて、都に向かいました。
出雲の国から都へ・・・ずいぶん長い距離があり、結局、着いたのは、翌日の5月6日。
当然、将軍家のお庭には入れず、がっくりきた夫は、せめてもと、塀の外から「菖蒲や菖蒲〜」と悲しい声で呼び歩きました。
すると、妻の方は、その声が夫の声だと気が付いて、屋敷を抜け出して二人は再会できました。
二人はそのまま、都を離れ、必死の思いで、故郷にむけて逃げたのだそうです。
なんとか、故郷の意東川のほとりまでたどり着けたのですが、故郷のなつかしい山々が見えたところで、
妻は、張り詰めた気がゆるんだのか、バッタリと倒れて死んでしまいました。
今でも、下意東の松原にある旧道沿いには、大江美人の塚があって、周辺には花菖蒲が植えられているそうです。
ところで、もう一つ強烈な女性にまつわる伝説「七尋女房(ななひろにょうぼ)」という、隠岐に伝わる伝説です。
七尋女房は「10何メートルもある女の人」という意味だそうです。一尋が手を拡げた長さで、それが7尋で、10何メートルというわけです。これは、海士町に伝わる妖怪のお話です。
昔、ある人が、日暮れどきに、馬に乗って集落に向かっていたら、山の方から誰かが石を投げてきました。
「妖怪か!」と思って刀を手に山に登ると、10何メートルもある大女が、気味悪くニタリと笑って、そこに立っていました。すかさず斬りつけると、なんとそれがたちまち凄い面相をした石に化けてしまったそうです。
今も、県道から山道を5分くらいいったところに、その石が残っています。それは、険しい形相の人面岩となって。
リメンバーのわいわい広場に、この七尋女房岩の写真が投稿されています。ぜひ、検索してみてください。
今日の一曲
「トゥナイト」ウェストサイドストーリーより
次回の島根学講座!みたいな!は、8月9日です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=807
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2013.07.18 Thursday
おがっちの「島根学講座!みたいな!」
このコーナーは、みんなで島根のことをいろいろ勉強していこう!というものです。
今回の担当は、古代出雲歴史博物館 主任学芸員の藤原さん。
今回のテーマは、出雲歴史博物館 企画展の「石見神楽」について。
・企画展の見どころは・・・
島根県は、全国的にも神楽が盛んな地域ですが、その中でもひときわ活動が盛んなところが石見地方。
その神楽は石見神楽と呼ばれ、親しまれています。企画展「石見神楽」では、石見各地に伝わるさまざまな神楽を紹介します。
見どころのひとつは神楽面です。
約150の神楽面を各地からお借りしてきましたが、石見神楽ファンの方、あるいは実際に神楽を舞っていらっしゃる方でも始めて目にされるだろうという面を、多数展示します。
表情豊かで個性的な面を見比べて、楽しんでいただきたいと思います。
続いての見どころは、衣装です。
豪華な衣裳が印象的な神楽衣裳ですが、江戸時代末期から、明治、大正時代の神楽衣裳を展示します。
これをみていただくと石見神楽の衣裳がどのように変化してきたかが分かります。
とくに、江戸時代末期の衣裳は、今回の目玉の一つですので、ぜひご覧いただきたいと思います。
このほか、石見各地の歴史や伝説などに基づいてつくられる創作神楽や子ども神楽など、現在の活動についても紹介します。
この企画展は、9月8日まで、出雲市の古代出雲歴史博物館で開催しています。
また、企画展に関連して、講演会や神楽公演も実施します。詳細は、古代出雲歴史博物館までお問い合わせください。
たくさんの方のご来場をお待ちしています。
・この企画展のチケットを、抽選で、ペア5組、10名様にプレゼントします。
ご希望の方は、「石見神楽」企画展チケット希望と書いて、住所・氏名・連絡先の電話番号、この「島根学講座の感想などを明記の上、「おがっちのレトロ本舗」島根学講座プレゼント係までFAX、メールでご応募ください。
FAX0852−21−8989、メールアドレス retoro@fm-sanin.co.jp
締め切りは、7月25日(木曜日)必着です。
・今日の一曲
ジッタリンジン「夏祭り」
次回は7月26日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=797
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 02:33 PM comments (x) trackback (x)