松江77.4MHz 浜田86.6MHz 邑智80.7MHz 大田82.1MHz 石見大和86.9MHz 隠岐82.7MHz 鳥取78.8MHz 羽須美87.3MHz 用瀬77.2MHz 智頭83.4MHz
2016.11.14 Monday
地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力をご紹介するしまね学講座、今回は島根県立美術館の企画展について。
担当は、島根県立美術館の宮本彩子さんです。
・「島根県立美術館」について。
島根県立美術館は、宍道湖のほとりに建つ1999年に開館した美術館で、
縁結びスポットとして人気の「宍道湖うさぎ」や、
夕陽が綺麗に見える美術館としても有名です。
今年で開館18年目を迎え、先々月9月末には、来館者500万人を達成しました。
・「コレクション展」について。
2Fのコレクション展では、所蔵品を分野ごとにテーマを立てて展示紹介しています。
5つの部屋で、年に合計40回以上の展示替えをしており、何度来てもお楽しみいただけます。
・コレクション展「河井?次郎 没後50年」について。
河井は明治23年、安来市に生まれ、東京高等工業学校で陶芸の基礎を学んだ後、京都市立陶磁器試験場に勤め、以後生涯、京都で制作します。
その作風は大きく三期に分けられ、大正期までの前期には中国陶磁を手本に制作し、昭和に入って始まる中期には民芸運動に傾倒します。
そして戦後以降の後期には自由な造形を展開していきます。
展示は、館蔵品により、初期作品から最晩年まで、生涯を通してご覧いただける内容となっています。
本展では特に、河井自身が京都で制作をしながらも交流を持ち続けた地元島根との交流の様子をご紹介しています。
たとえば、この作品を制作した年に出雲市斐川町の窯元、出西窯を訪れて制作指導した、などの紹介です。
河井が、生涯を通して常に島根との交流を持ち続けたことを作品を通してご覧いただけます。
島根県立美術館では、現在コレクション展「河井寛次郎 没後50年」を1月9日まで開催しています。河井の作品はどれも、エネルギーあるいきいきと充実した造形で、見ていると豊かな気持ちになれる作品ばかりです。河井のすばらしい造形にふれる機会としていただけたら嬉しく思います。
また没後50年の今年は、当館だけでなく安来市の加納美術館をはじめ、全国でも展覧会が多数開催されていますので、ぜひみなさま足を運んでみてください。
今回の一曲
ルイ・アームストロング「この素晴らしき世界」
(この曲は、河井が亡くなった1966年の翌年にリリースされ、世界的に大ヒットした1960年代を代表する名曲のひとつです。時代はベトナム戦争のさなか、ジャズミュージシャンのルイは世界平和を願ってこの曲を歌いました。一方、河井?次郎は陶磁器にとどまらず、書や言葉も作品も多くあり、晩年には、「この世このまま大調和」という有名な言葉を残しています。
この言葉は「世界は全てうまく成り立っている」と充ち足りた河井の世界観を表しており、この曲の歌詞とも少し通じるところがあるのではないかと思います。)
次回は11月25日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1254
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2016.10.29 Saturday
地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力をご紹介するしまね学講座、今回は「日本の棚田百選」に認定されている雲南市大東町の「山王寺の棚田」について。
担当は、山王寺本郷棚田実行委員会の高島幹雄さんです。
・「山王寺の棚田」について。
JR松江駅から大東方面へ車で30分。JR大東駅から15分ぐらいです。
山王地本郷地区は標高300mの山腹に棚田があり、平成11年に棚田百選に認定されました。雲海と棚田と神楽の里、住民の温もりある癒しの里山です。「鶴瓶の家族に乾杯」が放送されてからは県外から訪れる方が大変多くなりました。
・棚田で収穫されるお米について。
山王寺の棚田で作る美味しいお米を、伝統の神楽をコラボして「棚田舞」と名付けました。この神楽舞の「舞(まい)」はお米ではなく、「舞(まう)」と言う漢字を書きます。
この棚田舞は標高300mで寒暖差が大きい中で育ったことで、甘みと粘りが特長でとてもおいしいです。太陽の恵みと澄んだ湧水、そして減農薬で育った安全・安心のお米です。ぜひ、食べてみてください。
・棚田を守っていく為に行っていることについて。
景観保全のために草刈りなどの維持活動だけでなく、棚田を学びの場として活用する「田んぼの学校」活動を行っています。ここでは、家族で楽しく草刈り・田上・稲刈りなどの農作業をしながら、棚田だけでなく里山について学んでもらっています。
他にも、棚田オーナーや棚田トラストといった制度で、オーナーになってもらった人へお米や野菜を送ることで、ブランド化や保全に力を入れています。
この活動はいつでも参加できますので、皆様のご参加をお待ちしています!
・棚田祭りについて。
田んぼの学校活動の一環で、10月30日に棚田祭りを開催します。
地元でとれたお米や野菜の販売や、お米のすくい取り、餅つき体験、そしてご飯と田舎汁を振舞います。
また、神楽の上演もありますので、地元の文化に触れながら棚田米の味わいを楽しんでもらえればと思っています。
今後も田んぼの学校活動などを通して、里山と棚田を守っていきます。
収穫祭は10月30日からです。ぜひ、お越しください。
・今日の曲
北島三郎「まつり」
(10月30日の棚田祭りを開催するにあたり「まつり」リクエストしました。沢山の方にお越しいただき盛り上がればと思っています。
棚田の保全には地元の人だけではなく外部の人と協力していかなければなりません。私はこの田んぼの学校活動などを通して、地元と外部の人をつなぐ橋のような役割はできればと思っています。)
次回は11月11日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1249
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2016.10.21 Friday
地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力をご紹介するしまね学講座、今日は隠岐・海士町です。
担当は、海士町役場総務課の渡辺裕之さん。
・この時期の「海士町」は・・・。
海士町は離島としては珍しく稲作が盛んなので、この時期は美味しい新米が 出回ります。海産物では秋サバもいい感じです。
・海士町で開催されるお祭り「崎のだんじり」について。
「だんじり」というのは、神社の祭礼で用いられる屋台の一種で、主に近畿 地方や中国・四国地方などの西日本で登場するものです。
この「だんじり」がお祭りで登場するのは、海士町では崎地区だけです。
「崎のだんじり」は町が指定する無形文化財で、約200年前から続いている伝統行事です。もともとは、正月の十日エビスの時に「三穂神社」という神社で奉納されていた、豊漁祈願のお祭りです。
地元の小学生4人を屋台にのせて、約45人の担ぎ手が屋台を激しく傾けながら、地区を練り歩きます。
子どもがのっている「だんじり」の揺れはかなりの激しさになりますので、昔から漁師町だった崎では、この「だんじり」に乗ることが一人前の漁師になる登竜門だと考えられていました。
掛け声は「チョーサイタ!!」です。この「チョー」とは蝶々のことで、
崎のだんじりのてっぺんには、黄色い蝶が乗っかっています。
このだんじり祭り、地域の人口減少にともなって回数も減ってきていましたが、それではいかん、崎の伝統を継承しなければ!ということで、前回やった時に「今後は必ず4年に一度開催しよう」と皆で決めました。
開催日は、10月23(日)です。
崎地区には最近若いIターン者が多く、多くの若者が祭りに参加するので、活気のあるイベントになると思います。本土からも是非、観に来てほしいです。
・今回の一曲
坂本九「上を向いて歩こう」
7月に崎地区で夏祭りイベントを企画しまして、他の地区からも大勢来てくれて、崎に住んでる人口よりもたくさんの方に参加していただき大成功でした。
そのイベントの最後に、参加者全員で輪になってマイクを回しながらこの曲を歌いました。マイクが一周する30分間の一体感がとっても心地よくて、最高の思い出の曲にななりました。
次回は10月28日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1244
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2016.09.28 Wednesday
地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力をご紹介するしまね学講座、今回は、津和野町です。
担当は、津和野町観光協会の松村さん。
・「津和野町」について。
津和野町は、人口約8,000人の山間にある小さい町です。
島根県の最西端に位置し、山陰の小京都として親しまれています。
白壁と石畳の続く殿町通りには「多胡家老門」や森鴎外ゆかりの「藩校養老館」など古きよき時代のたたずまいを今に伝える建物が残っており、掘割には町のシンボルである鯉が戯れています。
また、津和野城のふもとには5大稲荷の一つとされる「太皷谷稲成神社」があります。日本で唯一「稲が成る」と書き大願成就の願いが込められていて、参道には願成就のお礼とご祈願のために奉納された1000本以上の鳥居が連なっています。
また昨年、日本遺産の認定を受け、美しい町並みを散策する街歩きがさらに魅力的となりました。
これからの季節は、美しく彩る紅葉や、日本100名城に数えられている津和野城の朝霧に包まれ幻想的な姿をお楽しみ頂くことも出来ます。
・「芋煮」について。
「芋煮」といえば、東北地方の芋煮が有名ですが、実は、全国には具材や味つけがさまざまな芋煮があるんです。そんな「芋煮」のなかで、津和野町・山形県(中山町(なかやままち))・愛媛県(大洲市)がJR東日本交通新聞社発行「旅の手帖」で『日本三大芋煮』として紹介されました。
そのことをきっかけに、2014年より、3市町が連携して『芋煮』を通した食文化の交流および観光振興等を目的として「日本三大芋煮会」実施しています。
・津和野で「芋煮」が盛んなのは?
津和野の「里芋」は、津和野の中心にそびえる青野山の麓にある笹山集落の豊かな火山灰土質に育まれたキメが細かくムースのような舌触りが特長なんです。
この里芋を使った芋煮は、日本海の小鯛を炙って骨ごとダシをとり、里芋以外の具材を使わないのですが、少しだけゆずの皮をのせてほのかにゆずが香るとても上品な一品です。
古くは、津和野の天神山のもみじが色づく頃、その紅葉の下でこの芋煮の宴がくりひろげられ、石で囲った釜床に秋の枯枝や落葉をくすべながら芋の鉄鍋が仕掛けられる一駒の図が残っております。当時の材料は、笹山芋と煮出し用の干魚だけだったようです。
近年は干魚に小鯛のあぶりを用いるようになり、更に格調のたかい風味が賞讃され「お城下鍋」とも呼ばれるようになり、もてなし料理にも、酒席の肴にも供されるようになりました。
・津和野町での「芋煮」の一大イベント開催について。
10月16日(日)に津和野町本町通り周辺にて「日本三大芋煮会in津和野」を開催します。
山形県中山町からは、棒ダラと出汁のきいた『芋棒煮』と牛肉醤油の『山形芋煮』の二本立て、愛媛県大洲市からは、ぬめりが強くとろけるような夏芋と甘めのダシが特徴の『いもたき』、そして津和野の『芋煮」の日本三大芋煮の振舞いを実施いたします。また、津和野の鷺舞の披露や、3市町の地酒の振舞いや特産品販売、そのほかにも地元芸能を中心としたステージイベントなど見所満載の内容となっています。
これを機会に皆さんも、津和野町をはじめ山形、愛媛の日本三大芋煮をぜひご賞味ください。
また、SLやまぐち号や“太鼓谷稲成神社”など津和野には沢山の観光スポットがありますので是非津和野にお越しください。
「日本三大芋煮会in津和野」の詳しい詳細につきましては、津和野町観光協会のホームページにて掲載しております。
・今回の一曲
さだまさし「案山子」
実は、この曲は、津和野町にゆかりが深く、津和野の城跡で、都会へ出て行った子供のことを案じ、故郷の温かさを綴った曲なんですよ。
歌詞の中にも、津和野の風景を連想させる部分もありますのでぜひお聞きください。
次回は10月14日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1237
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2016.09.12 Monday
地域が誇る、知る人ぞ知る、
島根県内各地の魅力をご紹介するしまね学講座、今回は安来市広瀬町比田地区です。
今回の担当は、安来市・比田交流センターの加藤由紀子さんと安来市地域おこし協力隊の小田ちさとさん。
・「安来市広瀬町比田地区」について。
比田地区は安来市最南部にある中山間地で人口約1130人が住む地域です。豊かな自然と飯梨川の源流地で作られる比田のお米は、お隣奥出雲町の仁多米に負けない美味しさです。
そして、日本遺産となった【出雲國たたら風土記】の製鉄(たたら)の神様を祀る《金屋子神社》をはじめ、牛馬の神様を祀る《縄久利神社》や湯治の湯として親しまれる《比田温泉》、春には《シバザクラ》も楽しめる魅力あふれる地域です。
・小田さんが「地域おこし協力隊」の隊員に参加されたきっかけは?
私は元々京都出身で、島根には農業での移住を考えていましたが、比田そして島根の皆さんは控えめながらも物事に対して前向きな気持ちを持っている方が多くて、そんな人や地域に接する中で、地域に深く関わり活動をしたいと思い地域おこし協力隊になったんです!
・比田地区で、今取り組んでいる「いきいき比田の里活性化プロジェクト」について。
人口減少や高齢化が進む比田地区を未来へつなげていくために『比田が10年後も住みよい町であり続けるためのしくみづくり』をテーマに《いきいき比田の里活性化プロジェクト》を立ち上げました!
・「いきいき比田の里活性化プロジェクト」の具体的な取り組みについて教えて頂けますか?
まずは活性化に向けた地域の目指すべき姿 “地域ビジョン”を作るため、全世帯にアンケートやワークショップを行い、地域の活性化のアイデアが1500個近くも集まりました。
『比田をまわる移動販売車を走らせよう!』とか『雪かきロボットを開発しよう!』と大人だけでなく子供からもアイデアも出てきました。
これらを集約し88項目の“地域ビジョン”が出来上がったんです。それを大きく4つに分けて、実現に向けて活動しています。
・地域おこし協力隊員としてこのプロジェクトにどんな事を期待しますか?
外に向けた魅力の発信も大事ですが、今地域にいる人が地元に誇りを持ち、その想いを子ども達へつなげていきたいです。
地域の人だけでなくさらに多くの人に参加してもらい、比田全体が良くなっているとみんなに実感してもらいたいです。
先日このプロジェクトは『え〜ひだカンパニー』として、《比田を愛し、行動し、誇りに思える地域に》の理念のもと、10年後も「え〜ひだ」(日だ、比田)と思える地域づくりを目指して改めてスタートしました。
たくさんの方の協力で比田がずーっと住みよい地区になるように取り組んでいます。
その一環として比田を第2のふるさと、心のふるさとにしてもらうための『農業体験ツアー』を10/1、2の土日に開催します!
1日目は農業体験や竹でできたドーム《スタードーム》内での交流会を行います。2日目には、地域のお祭りに参加・体験してもらおうと、『湯田山荘』駐車場で開かれる《比田温泉まつり》にスタッフの一員としてイベントや出展ブースを盛り上げていただく内容になっています。
25歳〜40歳の方で、田舎暮らしや農業、地域おこしなどに興味のある方ならだれでも歓迎です。 締め切りは来週9月12日までなので、ぜひ応募ください。
詳しい内容、申込み方法は比田体験事業実行委員会 TEL0854-26-4010
又は、「え〜ひだFacebook」をご覧いただいてお申込みください。
また、Facebookでは随時イベントや比田の様子などを発信していますので、みなさんの『いいね!』お待ちしています。そしてぜひ比田へ遊びにいらしてください!
・今日の一曲
小島亜伊里「ふるさと」
この曲は比田出身で現在岡山県にお住まいの小島さんがふるさと比田を想い作詞・作曲された歌です。
次回は9月23日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1232
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 03:35 PM comments (x) trackback (x)