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2012.03.25 Sunday
第16回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。
去年の8月からスターとしたこのコーナーも回を重ねて16回。
ふりかえると
第15回 三瓶自然館サヒメル学芸員の中村さんに、三瓶山について。
第14回 島根県自然環境課の山崎さんを迎えて「隠岐」について。
第13回 島根県古代文化センターの角田さんを迎えて「たたら製鉄」について。
第12回 県立古代出雲歴史博物館の主任学芸員の増田さんを迎えて「荒神谷遺跡で見つかった銅鐸」について。
第11回 「島根はじまりの物語」について。
第10回 「愛の歌特集」。
第9回 「島根と異国とのつながり」について。
第8回 「島根の地名」について。
第7回 島根の「神在月」について。
第6回 古事記や風土記に登場する「島根の食材」について。
第5回 「島根の国宝」について。
第4回 「島根の歴史とお酒のかかわり」について。
第3回 島根県のおおがっちさんをむかえて、「神楽」について。
第2回 「相撲の起源や歴史」について。
第1回 「古事記編纂1300年」について。
など、いろいろ島根の歴史と文化について学びました。
このブログのそれぞれの回にまとめていますので、ごらんください。
4月以降もさらにいろいろ学んでいきます。
おがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」はこれからも進化していきますので、引き続きよろしくお願いします。
・今日の1曲。
神々の国しまねの公式メッセージソング、谷村新司さん作詞・作曲の「はじまりの物語」(次回からのテーマソング)
次回は、4月13日の放送です。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=610
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 06:02 PM comments (x) trackback (x)
2012.03.10 Saturday
第15回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。
今回は、三瓶自然館サヒメル学芸員の中村さんに、三瓶山について聞く。
・サヒメルは三瓶山の中腹にある自然博物館。三瓶山のことを古くは「さひめやま」と呼んだ。「さひめやま」とメール(情報発信)をあわせて「サヒメル」となった。
・三瓶山は出雲風土記の「国引き神話」に登場している。
日御碕や地蔵崎を引っ張ってきたという神話、引っ張るのに使った太い綱をつなぎとめた二本の杭の一つが三瓶山だと伝えられている。
実際に、三瓶山には、「杭のようなもの」がある。
それは、地下に巨木がそびえ立っている「三瓶小豆原埋没林」。
およそ4000年前の縄文時代の森が地中に閉じこめられたもの。
これは、三瓶山が噴火をした時、大きな土石流が発生して森を埋めてしまった。
埋没林の木は、高さ40〜50mだった。
・出雲と小豆原埋没林とは深い関わりがある。
出雲の市街地付近の地盤を作っているのが、実は、三瓶山の火山灰。
埋没林が埋もれた時の噴火で噴き出された火山灰が神戸川で運ばれて、それまで海だった場所が埋まって陸地になった。
後に、弥生時代になるとそこにムラができて、今につながっている。
海が埋め立てられて、島根半島が陸続きになった・・・まるで、国引きの物語。
三瓶山とサヒメルでそのあたりをゆっくり学んでみましょう。
・今日の一曲
「つばめ来るり」白築純(雲南市在住のジャズシンガー)
次回は3月23日の放送。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=604
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 03:03 PM comments (x) trackback (x)
2012.02.26 Sunday
第14回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。
今回は、島根県自然環境課の山崎さんを迎えて「隠岐」について。
およそ3万年くらい前の旧石器時代の隠岐では、黒曜石で矢じりなどの石器がつくられていた。
隠岐の黒曜石でつくられた石器は、中国地方や瀬戸内地域、北陸地方などでも出土している。
さらに、朝鮮半島やロシアの沿海州地方にまでも、流通していた。
黒曜石は、火山岩の一種で、ガラスと同じ成分を多く含んだマグマが、急激に冷やされて、結晶になる前に黒いガラス状に固まったもの。その元素を調べれば、どこから産出された黒曜石かが、わかる。
もともと隠岐諸島は、火山の噴火活動によって海底から隆起してできた島。
島後の大満寺山、島前の焼火山も噴火口だった。
約50万年前くらいまで断続的に火山活動があったようだ。
隠岐諸島ができたのは・・・ユーラシア大陸からはなれたのが約5000万年前で、今のような離島となったのは約1万年前と考えられている。
隠岐ジオパークについて。
隠岐は、景観もすばらしいが、地質学的にもおもしろく、独特な動植物の生態系がある。
氷河期には日本本土と陸続きになっていて、その後、離島になり、生物たちが独自の進化を遂げた。
隠岐だけの固有種はなんと20種類もある。中には、オキサンショウウオのような、絶滅危惧種もある。
植物も不思議で、北海道みたいな寒いところの植物と、温暖な南方地域の植物を一緒に見ることができる。
また、梅雨時期に咲く美しいアジサイを、寒くなる11月にもみることができる。
これは、対馬暖流の影響や隠岐独自の地形や地質のせいだと考えられている。
ジオパーク・・・ジオは大地、パークは公園の意味。
隠岐ジオパークは、この秋の世界ジオパーク認定を目指して、頑張っている。
・今日の一曲
「しげさ節」ゆかり(隠岐の島出身の若手民謡歌手)
次回は3月9日の放送。
《今回のプレゼント》
黒曜石のストラップ・・・2名、隠岐片麻岩のストラップ・・・3名の方にプレゼント。
ご希望の方は、
「住所」「名前」「連絡先の電話番号」「このコーナーの感想」を書いて
「おがっちのレトロ本舗 島根歴史学講座!みたいな!プレゼント係」(メールアドレス retoro@fm-sanin.co.jp)まで、ご応募ください。締め切りは、3月1日(木)必着です。
当選発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=599
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 01:35 AM comments (x) trackback (x)
2012.02.12 Sunday
第13回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。
今回は、島根県古代文化センターの角田さんを迎えて。
「たたら製鉄」について。
「製鉄」は、明治時代の初め頃までは、中国山地のたたらで日本の鉄の8〜9割が生産されていたと言われている。
たたら製鉄は、外国から鉄が輸入されたり、近代製鉄が始まったことで、大正時代には消滅してしまう。ただ、今では観賞用の日本刀を作るため、日本で唯一、奥出雲町でたたらの操業が行われている。
日本刀の材料になる「玉鋼」は有名で、たたら技術で作っているのは島根だけ。
たたらは、映画「もののけ姫」に登場したことで話題になったが、制作に当たってはこれも日本でただ一つ江戸時代の製鉄工場が残る雲南市吉田町の菅谷たたらが参考にされた。
菅谷たたらに行くと、製鉄炉の横に大きな鞴が置かれている。
鞴は製鉄炉に風を送って温度を上げ、砂鉄を溶かすのに必要だから、鉄を作るのには最も重要なもの。
今残っている菅谷たたらの鞴は、水力で風を起こしたものだが、それ以前は足踏み式の鞴を人が踏むことで風を製鉄炉へ風を送っていた。その様子は「もののけ姫」にも出てきた。
「かわりばんこ」について。
かわりばんこの番子は、足踏み式の鞴を踏む人のことを指す言葉。
たたらの作業は、一回の操業で三昼夜、または四昼夜続けていたので、鞴を踏むのは大変な仕事。
だから、一台の鞴を3人の番子が一時間ごと交替しながら踏んで製鉄炉に風を送り続けた。
「かわりばんこ」は、番子が代わる代わる鞴を踏んだことに由来する言葉。
古代出雲歴史博物館にもこの「ふいご」のレプリカがあるので、実際に、踏んでみることもできる。
三種の神器「草薙の剣」について。
八岐大蛇を退治したときに、そのしっぽからでてきたという。
島根では、古代から製鉄が行われていたことが遺跡の調査から分かっている。また、奈良時代に作られた『出雲国風土記』にも砂鉄の産地や、鉄の道具を作ったことが書かれているので、鉄が生産されていたことを意味していると考える人もいる。
平氏が壇ノ浦で滅亡したときに、安徳天皇と一緒に、「草薙」の剣は海に沈んだ。
八岐大蛇の話は神話なので、これが製鉄を示すかどうかははっきりしないが、島根で古代から鉄の生産が行われていたことは確かである。
・今日の一曲
「アシタカせっ記」(もののけ姫サウンドトラックより)
次回は2月24日の放送。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=593
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 12:06 AM comments (x) trackback (x)
2012.01.28 Saturday
第12回のおがっちの「島根歴史学講座!みたいな!」
ちょっこし歴女のおがっちと島根の歴史と文化について学ぶコーナー。
今回は、出雲市にある県立古代出雲歴史博物館の主任学芸員の増田さんを迎えて。
出雲市の荒神谷遺跡で見つかった銅鐸の音を聞く。
本物の銅鐸は国宝なので、再現したもの。
銅と錫と鉛の合金。本物は2000年も土に埋まっていたので錆びて青色になっている。
銅鐸は、外側を叩くのではなく、中の棒をつり下げて鳴らす。
雲南市の加茂岩倉遺跡からは、銅鐸が39個も見つかっている。
金属が貴重な時代に、荒神谷遺跡の358本の銅剣といい、これほど多くの銅鐸があったのが島根。
これはすごいこと。島根がただならぬ場所だったことは間違いない。
材料の銅や錫は、実は材料の大部分は輸入品だったといわれていて、材料自体が貴重品。
鋳型に溶けた青銅を流し込むが、1000度以上の高温でないと青銅が溶けない。
温度を上げるのが大変で、青銅器をつくるには高い技術と、沢山の人手が必要。
アニメの「もののけ姫」にも出てきたが、たたらで鉄を溶かすには沢山の人が足でふいごを踏んで、空気を送り込む。
同じことを弥生時代にもやっていて、大変な作業で作っていたと思われる。
今年3月16日から出雲歴博で、全国から選りすぐりの銅鐸や銅剣を集めて展覧会がある。
もともと歴博には国宝の青銅器が400点以上もあるので、弥生時代の青銅器がたくさんみられる。
・今日の一曲
「雲太くんたいそう」歴博トライアングル
次回は2月10日の放送。
http://fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=587
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 04:33 PM comments (x) trackback (x)